安心で納得できる老後の住まい・施設の選び方

老後のために色々な準備をする必要があるのだが、実際に老後としてどのような備えのために必要なのか衣食住からお金に至るまで幅広く存在する。その中で本書は「住」にフォーカスを当てているが、マイホームから老人ホームといった施設に至るまでの選び方から情報の集め方に至るまでを伝授している。

Chapter1「ケースでわかる安心で優れた老後の住まいとは?」
老後の基準となるとどれくらいになるのか不明だが、人によっては還暦を過ぎた後、あるいは「後期高齢者」と呼ばれる75歳以上のことを表すのかといったものがある。その基準は人それぞれなので、基準どうこうを語るのはここまでにして置き、老後となると様々な面で衰えも出てくるとともに、人とのつながりを求めるようになる。その両方を解決するために、リフォームもあれば、老人ホームに入る、あるいは最近ではシルバー専用のシェアハウスまで存在するが、どのようにして選ぶか、費用の面から分析している。

Chapter2「高齢期の住環境と住み替えの基礎知識」
住まいが決まったら今まで住んできたところから引っ越す、いわゆる「住み替え」が必要になってくる。その住み替えをどのようにしていけば良いのか、その基礎知識を伝授している。

Chapter3「高齢者住宅・施設の種類と特徴」
老人ホームもあれば、高齢者のためにつくられた・建てられた住宅も存在する。しかしそれらには一長一短が存在するが、具体的にはどのようなものがあるのか、そのことについて列挙したのが本章である。

Chapter4「自分に合った老後の住まい・施設の選び方」
「自分に合った」の基準は、今持っている自分の資産・収入、そして住み替え先で何をしていくのかなど自分自身のありとあらゆる点を棚卸する必要がある。それが住まい選びの基準の中で合致できるか、そうでないかが分かれてくる。もちろん分析の中で実際にその年になってみないとわからない点が多々あるが、あらかじめそのことを「予測」として分析をしていくことによって次章の住まいや施設選びの情報収集を行う好材料にもなる。

Chapter5「住まい・施設選びの情報収集のポイント」
住まいを選ぶ際の基準、そして自分自身の情報を集めたうえで、いざ住まいや施設に関する情報収集を進めていく。その情報にはインターネットもあれば、パンフレット、さらにはテレビのコマーシャルやモデルルームの見学なども挙げられる。判断するための材料を集めるためにはポイントを押さえていく必要があるのだが、点検や体験、さらには地域と言ったものもある。また決断をする際にはビジネスと違って自分一人ではなく、家族の合意も大切になる。

Chapter6「契約前の注意点と住み替え時にやっておくこと」
最後は契約である。契約をする際にも注意が必要で、取り決めをきっちり理解していないと、トラブルに巻き込まれる火種になってしまう。その契約を行う前に気を付けておきたいところを本章にて伝授している。

老後の人生を有意義なものにするために、様々なことを考え、行っていく必要があるが、その中でも住環境はより良い行動を手に入れるためにも重要な要素の一つとして挙げられる。それをおろそかにしてしまうと、老後の人生が寂しいものになってしまい、精神的に追い詰められ、死に至るというような例もある。ここまで書くと衝撃的かもしれないが、実際にそのことが本当に起こっている(これは老若男女関係なく)。そうならないため、そして老後の人生を充実させるための住環境は本書でもって抑えておくと良い。