イギリス人の格―「今日できること」からはじめる生き方


今でこそホットといえるようなイギリス。その理由は先月に行われた国民投票でイギリスはEU離脱を決めたことにある。投票を見ると若者はどちらかというと残留傾向にある一方で、高齢者になると離脱傾向にあったという。そういった投票を見ると、昨年あった「大阪都構想」の住民投票が否決になった原因とよく似ている。
EU離脱の話はここまでにしておいて、そのイギリス、並びにイギリス人はどのように生きているのか、その考え方を読み解いたのが本書である。本書を通じてイギリス人がなぜEU離脱しようとしたのかは不明だが、イギリス人のマインドを少なからず理解することができる。

1.「気持ちが軽くなる「お金は使うためにある」というポリシー」
もしもあなたがお金を持っているのであれば、そのお金をどうするか。人によっては「使う」もあれば、「使わず貯める」という方もいる。しかしイギリス人は人にもよるが、多くは「お金は使うもの」と考えているという。

2.「ヤル気が出ないと悩むより、新しい働き方を考える」
「働き方」と言っても、仕事の方法と言うよりも、仕事そのものを変えると言う意味合いが強いように思えてならない。その仕事そのものを変える、そして仕事の在り方・概念を変えるためのイギリス人ならではの考え方とは何かについて取り上げている。

3.「年齢制限なしの恋や結婚で生涯幸せになる」
恋や結婚には年齢制限は存在しないのだが、日本人はどうも年齢制限をかけてしまう傾向にある(特に結婚)。とはいえ最近はそういった傾向は薄くなっているのだが、そもそもイギリス人と日本人の恋愛観・結婚観はどこに違いがあるのか、そのことについて取り上げている。

4.「メニューや味より土にこだわる健康観」
レストランに行くと「そこの店は美味しかった」「そこの店は不味かった」というような話をよく聞く。しかしイギリス人はそういった考えではなく、生産地や自然食品に対するこだわりを持っているのだという。日本人でも人によってイギリス人と同じ傾向に見える部分もある。

5.「旅行や買い物より、わが家での楽しみ方を知る」
本章を見てみると、イギリス人はどちらかというとインドアの傾向が強いように思えてならない。とはいえ「家の中で」ではなく、「家の庭で」行うことの方が強い。どういうものかというと簡単には「ガーデニング」である。イギリスはガーデニングやDIYを行う傾向が強いのだという。

6.「生涯現役はこうすれば実現できる」
「生涯現役」という言葉は私自身もかなえたい夢の一つである。今の書評家も名乗り始めたのは生涯現役としてこの仕事を全うすることを念頭に置いている。しかしそれを貫こうとも心身を崩してしまい、立ち行かなくなることもある。その場合どうしたらよいのかを取り上げている。

7.「外国人が日本を再建する」
日本を再建するのは日本人という考えは著者にはない。むしろ外国人の新しい概念や考え方を積極的に取り入れていくことに道があるのだという。

8.「どんなことでも地道にやれば結果が出る」
これは真理といえるようなものだが、それを知っていてもなかなかそれができない方も多い。しかし地道に行うことのメリットはやっていけばいくほど存在するのだが、本章はそのことについて取り上げている。

イギリス人の考え方は日本人のそれとはまったく異なるわけではない。むしろ共通する部分も少なからず存在する。本書は、イギリス人はどのような性格・考え方を知るとともに、学ぶべきところについて教えてくれる。

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