記憶破断者


わずか10数分の記憶しか持つことのできない記憶破断者と記憶の上書きのできる男の戦いを描かれたある意味SF作品と言える一冊である。しかしその記憶を巡ったグロテスクな表現も出てくるホラー作品ともいえ、後者の男の犯罪を暴き、捕まえるという「ミステリー」とも言える。

様々な要素が織り交ぜられた一冊であるが、そのミステリーを解き明かす元として、そして記憶破断者の最強のツールとしてあるのが「ノート」である。その「ノート」を使った戦いがなんともスリリングで、なおかつ推理をする描写も面白く、それでいて衝撃的な展開も続くなど、読んでいて飽きさせない作りとなっているのも魅力的である。

ミステリー作品というと犯人の姿・しぐさなどを覚え、そしてフラッシュバックしながら解き明かすのだが、記憶破断者は最初にも書いた通り10数分の記憶しかない。その記憶を補助するためのノートが推理のカギとなっている、もっと言うと「ノート」がこの物語のキーワードと言っても過言ではない。

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