免疫力は腸で決まる!

人間の体には胃や小腸、大腸、十二指腸など様々な腸が存在する。その腸を一つ一つ見ることはできないものの、感覚として痛みを持つようなこともある。見えないからでこそ、痛みを気づくまではあまりわかることがないのだが、知らず知らずのうちに病気に蝕むことも往々にしてある。もちろんその腸を意識して活動をすると、不思議と体が軽くなり、生き生きとした活動を行うことができる。本書によれば、それは免疫力もまた然りであるという。その理由とはいったい何なのか、腸の組織から腸に良い生活とは何かまで伝授している。

第1章「腸をめぐる旅」
腸と言っても胃腸や小腸、大腸と言ったものがある。がんにも様々とあり胃がん・大腸がんとあり、内臓の管理がおろそかとなってしまい、がん細胞を発生させてしまうことさえある。特に大腸は様々な病気の可能性を秘めているものとして存在するという。

第2章「免疫の不思議」
花粉症というと一度かかると二度と治らない病気なのかというと、実はそうではなく、著者自身が腸の管理を徹底した結果、花粉症が治ったのだという。それだけではなく、体内に免疫をつくるためには腸の役割を知ることが不可欠であるが、免疫と腸の関係とは何かについて取り上げているのが本章である。

第3章「免疫をあやつる腸内細菌」
具体的には腸の働きというよりも「腸内細菌」なるものが免疫を操るのだという。最近というとネガティブな印象を持ってしまいがちだが、そもそも日本食にも発酵食品があり、その発行するにも菌が役立つ。最も人間の体をつくり、よくしていくのも菌の役割の一つである。とはいえ菌には様々なものがあり、前述のとおり人間の体をつくる、あるいは良くしていく菌もあれば、逆にがん細胞を生み出す、あるいは病気を引き起こすような菌も存在する。その菌の取捨選択をきちんと行っていくことが必要になってくるのだが、本章ではその菌の種類と良い菌と悪い菌の分別の仕方などについて取り上げている。

第4章「21世紀は「腸」の時代」
腸内環境を良くすることは健康管理の方法として必要なことの一つである。その腸内環境を良くすることは、健康にも直結しているのだが、それがなぜそうなるのかについて取り上げている。

第5章「今日からはじめる快腸生活」
健康長寿であること、そして腸内環境を良くするための食生活とはいったい何なのかについて取り上げている。

腸の健康は人間そのものの健康とほぼイコールと言っても過言ではない。その過言ではないものをいかにして健康にしていくのか、そのことがギュッと詰まった一冊である。ただ本書を読む際に注意しておきたいのが、食事中には絶対読まない方が良いことにある。食事中に出てくる言葉ではないものがけっこう出てくる。腸だけに。