マシュマロ・テスト―成功する子・しない子


本書のタイトルを見るに、「マシュマロ」を使ってどのように食べるのかというテストと連想してしまったのだが、その実は「マシュマロを食べるかどうか」の行動によって人生で成功するかどうかの分別が決まるというテストである。いわゆる「先延ばしにできるか」「先に行うか」というような能力、「自制」の能力が備わっているかどうかが問われるテストを「マシュマロ・テスト」という。そのマシュマロ・テストはどのようなものなのか、そしてテストを通じて実生活にどのような役割を担うのか、本書ではそのことについて取り上げている。

第1部「先延ばしする能力―自制を可能にする」
「先延ばし」と聞かれると、私自身はネガティブな印象を持ってしまう。その理由として物事を先延ばしにせず、すぐに実行する必要があるからである。しかし本章でいう「先延ばし」はいわゆる「欲望を自制する力」のことを表しており、節制する力を測ることが狙いである。

第2部「保育園時代のマシュマロから老後の資金まで」
成功をするためには自制をする力が求められているというが、そもそも自制を持つことがなぜ生きていくうえで必要なのか、そして自制をするための考え方とはいったい何なのか、そのことについて取り上げている。

第3部「研究室から実生活へ」
「マシュマロ・テスト」はどのように研究が進められ、なおかつ実生活へと転化していくことができたのか、本章では公共政策から戦略に至るまでのことに言及している。

「マシュマロ・テスト」と聞くと甘美な響きをイメージしてしまうのだが、その実は心理学というよりも、行動科学にまつわる実験だったのだが、そのテストは自制や節制のあり方を知ることができ、なおかつ生活にも直結する部分が多い。そのことを本書にて教えてくれる。

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