フィーチャリング力 あなたの価値を最大化する奇跡の仕事術

今から11~12年ほど前に日本のJ-POP界では「m-flo loves ~」が一世を風靡した。元々m-floは3人組のユニットとして活動したのだが、その時からフィーチャリングバンドを次々と作っていった。その中にはYOSHIKA、加藤ミリヤ、倖田來未、さらには和田アキ子までいる。その仕掛け人の一人が本書の著者であり、このm-floの一人であるVERBAL(バーバル)氏である。そのVERBAL氏がフィーチャリングを行う極意を本書にて明かしている。

第1章「フィーチャリング 3つの極意」
本章に入る前に言っておく必要があるが、ビジネスの面でフィーチャリングを行う場面も存在するのだが、その術を紹介している一冊である。そのフィーチャリングを行うためにはあらかじめラブコールを送ったり、プレゼンテーションを行ったりすること、そしてその行動の中では常に「考える」ことを取り上げている。

第2章「フィーチャリングスキル 初級~対 同僚・部下・後輩編」
次は具体的にどのようにしてフィーチャリングを行うべきかを初級~上級という段階にして取り上げている。本章では初級編としてフィーチャリングをしやすい後輩や部下のフィーチャリングの方法を取り上げている。もちろんフィーチャリングしやすいと言っても気をつける必要のある要素もあるが、そのことについても本章にて言及している。

第3章「フィーチャリングスキル 中級~対 上司・先輩編」
次は中級編として先輩・上司をフィーチャリングする方法だが、初級と比べても格段にフィーチャリングをするのが難しくなる。その理由として目上の人であるため、それに見合った接し方が必要になるし、そのうえで力関係を利用しながらフィーチャリングに持っていくかが中心となる。

第4章「フィーチャリングスキル 上級~対 ゲスト・クライアント編」
今度は社外の人、本章では「ゲスト」と「クライアント」として取り上げているが、会社内のような力関係は存在しないものの、業界として取引をする中での力関係が存在する。そのような中でどのように接し、フィーチャリングまで持ってきたらよいかを明示している。

第5章「超フィーチャリングメソッド~対 組織・状況・自分編」
フィーチャリングはほかにも組織や状況、そして自分自身のこと知ることによってフィーチャリングの力は強くなっていく。もっと言うとフィーチャリングは海を越え、様々な人とつなげていくことができる。

第6章「フィーチャリングで起こす奇跡の仕事」
冒頭にも書いたように元々m-floは3人のユニットだった。しかし事情があり2人となった時に、フィーチャリングを次々と行うことによって一つのセンセーショナルを築いた。そのことを著者は奇跡の一つとして挙げているのだが、その軌跡はどのように起こすのか、そのことについて取り上げている。

ビジネスの上でフィーチャリングを行うことは、規模の大小はあるものの、往々にしてある。そのフィーチャリングをどのようにしてあるのかわからない方にとってはどのように行っていけば良いのかの教科書となる一冊である。