働かないの―れんげ荘物語

タイトルを見るからにニートの小説なのかというと、実際にメディアで取り上げられるようなニートではなく、40代後半の女性であるという。そう考えると専業主婦かとイメージしてしまうがそうではなく、本当の意味で「働かない」ためニートである。そのような女性が本書のサブタイトルにもある「れんげ荘」で月10万円の生活を送っているのだという。

しかしその「れんげ荘」はどこにあると探してみたが、どこの都道府県なのか、どこの市町村なのかは判別できなかった。なぜ探したのかというと月10万円の生活となると家賃はどれくらいの金額を推測したかったのだが、本書を見るに判明できなかったが、場所によって月10万円は家賃でほとんどを割かれてしまうため、とても生活できるレベルではない。とはいえ、本書はその様な想像を絶する綱渡りの生活でも楽しむ姿が描かれている。ある意味「足るを知る」ことを地で行くような形なのだが、「何も残らない」という寂寥感も少なからず存在した。

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