SNS時代の写真ルールとマナー

私自身TwitterやFacebookなどのSNSを使うことがあるのだが、最近はブログの連動以外ほとんど使わない。なぜ使わないのかというと、そもそも投稿する暇が亡くなったといいっても過言ではない。その過言ではないような状況であるがゆえに、写真を撮ったり、投稿したりするようなことは1年に1回あるかないかといったペースである。

私事はさておき、最近では「自撮り棒」も出てくるほど自撮りをする人が多く、人・風景にかかわらず、スマホで撮り、SNSに投稿するような人も多くなってきている。そのような時代に警鐘を鳴らすべく、写真家協会がリテラシーを提示しているのが本書である。

Chapter1「写真とSNSでの公開」
冒頭にも書いたように最近ではスマホなどで撮った写真をSNSサイトで投稿するようになっていった。そのような中で、どのような現状があるのかをあぶりだしている。

Chapter2「子どもの写真を撮る」
子どもを持つ家庭であればそのようなケースも少なくない。しかし子どもとの撮影にしてもChapter1と同じような現状を伴っている。

Chapter3「こんな場所で撮っていいの?」
場所によっては撮っていいところもあれば、撮影禁止のところもある。その分別ができておらず、トラブルになったり、新聞やインターネットのニュースに載るような事件に発展したりすることがある。しかしなぜそのような場所で撮影をするのか、その心理とリテラシーを取り上げている。

Chapter4「撮った写真を公表したい」
もしもあなたの撮った写真を公表するとしたら、そしてその公表する中で著作物が混ざりこんでいたらどうなるのか、もちろん投稿してしまうと冷ややかな目に遭うだけでなく、炎上する、最悪訴えられることもある。そのような中で公表するためのルールはどうあるべきかを取り上げている。

Chapter5「フォトコンテストへの応募」
本章の場合はスマホに限らず、デジカメ、もっと言うとフィルムのカメラにも共通して言えるのだが、フォトコンテストに出展・応募をするさいにどのような作品が良いのか、応募要項や未発表さあく品、著作・肖像権の在り方を説明している。

Chapter6「撮られたくないという権利」
撮られたい人もいれば、かえって撮られたくない人も中にはいる。そのような方々に対してある「自由」とは何か、そのことを取り上げているのが本章である。

Chapter7「写真を撮ってトラブルに」
写真を撮ったことによるトラブルは数多くある。Chapter4でも取り上げたようにトラブルになったり、ニュースで取り上げられたりしてしまうようなことが挙げられる。本章ではそのトラブルのケースをいくつか取り上げている。

Chapter8「そのほかのケース」
事件だけではなく、写真を撮ることについて「その他」に分類するようなケースもある。その中でもドローンでの撮影などが取り上げられている。

スマホや携帯電話には写真撮影の機能があり、その撮影を巡ったトラブルが後を絶たない。その後を絶たないトラブルから回避すべくリテラシーを磨き、撮る方も、撮られる方もきちんとしたマナーを身につけ、お互いに良い撮影にすることが本書の狙いである。