忍土


それぞれの土地にはそれぞれの「愛」がある。もちろんその「愛」の形は全国津々浦々の違いもあれば、その男女の性格の違いにも表れる。その中でどのような恋愛模様があるのか、本書はその地域での恋愛模様を短編集という形で描いている。

そもそも「忍土(にんど)」とは、「娑婆」であり、現在の世界である。その世界の中での恋愛は色々あるのだが、その色々の中で厳しい現実のようなものがある。

しかし恋愛とひとえに言っても陰鬱とした話もあり、なおかつ昼ドラのような恋愛模様を映し出すような情景もある。その情景には味があり、それでいて深みのある面白さがある。その面白さがだんだん読んでいくうちに度を増していき、今までの恋愛小説とは異なるような雰囲気を出しているようでいた。

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