男塾 ニッポンを覚醒させる

本書のタイトルを見てパッと思いついたのが宮下あきら氏の「魁!!男塾」という漫画である。その漫画の内容とはもちろん異なる。そもそも本書のタイトルである「男塾」は著者である桜大志氏が設立した政治や様々な内容に関してセミナーを行う塾である。その男塾の中で取り上げた内容を一冊の本にしてまとめたのが本書である。

1章「雄々しく生きていく講座」
健康やビジネス、災害について取り上げている。その中でも健康はどのようにしたことが必要なのか、医療や薬もあるのだが、最も重要視しているのが「食生活」である。食生活の中でも「節制」と言ったものもあり、なおかつ自分を含めた日本を守るための「災害対策」をどうすべきかについて昨年起こった鬼怒川の氾濫や巨大地震を事例に取り上げている。

2章「内憂を克服するための講座」
「内憂」はいわゆる「国内問題」である。政治的な問題もあれば憲法といった国家の法律を決めるもの、最近話題となっている「沖縄」に関する問題もある。こういった内憂に関する問題は必ずと言ってもいいほど新聞やニュースにて取り上げられる。しかも「失言」「暴言」といった形で。そのメディアに対して特に作家の百田尚樹氏の発言を主軸に、どのような形で発言を取り上げていったのかを取り上げつつ、それらを「失言」「暴言」という形に仕立てるメディアの姿勢を批判している。もっとも最近起こった機動隊の発言もその裏事情を知っておかないと、メディアの思うつぼにされてしまうことを再認識された。

3章「外患に負けぬための講座」
「外患」は簡単に言えば「外交」や「軍事」である。特に本章では「中国」や「中東」といった海外との関係、さらには軍事でいえば自衛隊もあれば核兵器に関する話もある。特にフォーカスを当てているのは「中国」である。日本とほど近い国であり、なおかつ海外からも脅威として見られる国として挙げられるのも「中国」である。

日本は強くあるべき、そのことから「男」と名付けたのかもしれない。強くなるために情報を正しく手に入れ、選び、なおかつ取り上げていけばよいのかを示している一冊である。