騙されない会計

「会計」とひとえに言っても簿記の世界では「バランスシート」と呼ばれる「貸借対照表」や「損益計算書」、お金の流れを知る「キャッシュフロー計算書」など様々な種類のものがある。そういった数字を分析することによって会社の状態を知ることができるのだが、数字であるがゆえに動かぬ証拠であるのだが、それを表し方によって騙すことができるようになる。その騙されることがないように会計を見ていけばよいのか、そのことを取り上げている。

第1章「風と共に去りぬ」
商品を持っている会社・事業主であるのなら「在庫」がどうしても絡んでくる。その在庫は「先入れ先出し法」や「後入れ先出し法」など様々な方法が挙げられる。その挙げられる方法にてどのようにして騙されないようにしたら良いかを取り上げている。

第2章「幻想曲?狂騒曲?」
会計をするにも「予算」「決算」が挙げられる。その挙げられる中でどのような役割があるのか、そしてどのような「誤解」があるのか、そのことを取り上げている。

第3章「川の流れのように」
美空ひばりの最後となる曲であるが、利益もまたそのようなタイトルのようなものなのか、そもそも流れていく利益なのだから、そういった概念こそ「幻想」であると著者は断じている。その理由を本章にて述べている。

第4章「じゃじゃ馬ならし」
損益計算書における費用には「固定費」「変動費」などの項目がある。項目によっては放っておくと危ないようなものもあり、コントロールをすることによって会社の状態を安定的に保つことができるようになる。その項目と要因を取り上げているのが本章である。

第5章「Don’t look back」
最後は「お金の流れ」を表しているキャッシュフローである。キャッシュフローが会計にとってもいかに重要であるかは様々な本の中で取り上げられてきたのだが、そもそもキャッシュフローをどのようにして活かすのかを取り上げている本はなかなかない。本章では活かし方と意味の両輪を論じている。

数字には様々な「ロジック」という名のウラがある。そのウラを読むためにはテクニックが必要であるのだが、その方法を取り上げているのが本書と言える。