アメリカ黒人の歴史 – 奴隷貿易からオバマ大統領まで


アメリカでは様々な人種がいるのだが、その中で人種差別も絶えず起こっており、戦後間もない時には「公民権運動」でそれが大きなものとなっていたという。しかし公民権運動以前にも人種差別があったというが、どのような歴史だったのか、本書はそのことを取り上げている。

第一章「黒人奴隷制共和国アメリカ(1502~1860年)」
アメリカが独立する前からアメリカ大陸には様々な人種がいたのだが、その時は西欧諸国と同じく黒人を奴隷とした「奴隷制」が敷かれていた。その奴隷制の中でアメリカは独立を果たすとともに、黒人たちが抵抗し始めたのだがその歴史を取り上げている。

第二章「南北戦争から「どん底」の時代へ(1861~1929年)」
「奴隷解放」などの要素が詰まった「南北戦争」が勃発し、そこからアメリカの基礎が作り上げてきたのだが、その作り上げてきた歴史の中でどのような道をたどっていったのか、そのことを取り上げているのが本章である。

第三章「大恐慌・第二次大戦期の黒人(1930~1945年)」
時代は大恐慌から第二次世界大戦に差し掛かる。その中で人種差別はどのようになっていったのかというと黒人との差別よりも、日本を中心とした黄色人種への差別の方が先鋭化してきた。日本を蔑称して「ジャップ」として罵倒したり、アジア系人種を「イエロー」と呼んだりもしたという。

第四章「冷戦下の公民権運動(1946~1965年)」
第二次世界大戦後になると人種差別がメディアなどでも明るみに出てきた。その中で公民権運動がどのようにあり、キング牧師やローザ・パークスあら、黒人革命がどのように動いていったのか、その詳細を取り上げている。

第五章「脱人種「白人保守革命」の時代(1966~1992年)」
黒人革命は世界的にも多くの話題となったが、JFKやキング牧師の暗殺に伴い、革命の勢いが衰えていった。しかし黒人差別はだんだんと収まり、公民権も持つようになっていった。また黒人が文化的にも本確定に進出し、アメリカを席巻するようなこともあった。

第六章「「分極化」と「多様化」の時代(1993年以降)」
黒人社会も独自に成長していき、なおかつそれがアメリカの文化にも融合していった。その融合していった中でどのようなアメリカの文化・社会を根付かせていったのかそのことを取り上げている。

アメリカにおける人種差別は黒人に限った話ではなく、ヒスパニックをはじめとした「先住民族」との差別も起こっている。その起こった差別の中でアメリカの社会・歴史にどのような影響を及ぼしたのか、その軌跡が見える一冊である。

スポンサーリンク