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2016年12月

年末恒例ランキング2016

こんにちは。蔵前です。 今日は2016年最後の投稿です。年末と言うことでランキングを取り上げていきたいと思います。今回も昨年と同じく今年取り上げた365冊の中で特に印象に残った5冊を取り上げていきます。 第5位:ハーバード大学は「音楽」で人を育てる──21世紀の教養を創るアメリカのリベラル・アーツ教育 ハーバード大学は「音楽」で人を育てる posted with ヨメレバ 菅野恵理子 アルテスパブ […]

「音大卒」は武器になる

私は中学・高校と吹奏楽部として活動してきた。吹奏楽部の同輩はもちろん、先輩・後輩の中には高校から音大に進学し、プロとして活躍している方も少なくない。しかし音大生の中には音楽教室を経営、あるいは従業員となって働くという人も少なくない。そのことを考えると音大生は武器にならないかと思いきや、それを逆手に就活の武器にできるのだと著者は言う。その理由と武器の作り方・使い方を本書にて示している。 第1部「音大 […]

ぼくらは「数学」のおかげで生きている

私自身は数学が得意なためあまりそういった思いがないのだが、数学を苦手としている人は数学が無くなればよいと考えている人が少なからずいる。しかし数学は日常生活の中に必ずと言ってもいいほど存在しており、なおかつ数学における「定理」や「公式」もまた浸透しているのだという。本書はなぜ私たちの生活の中で「数学」が浸透してきたのか、 PERT1「ぼくらは大昔から「数学」に助けられてきた!」 日常生活の中で数学は […]

未来食堂ができるまで

東京都千代田区一ツ橋と呼ばれる都心中の都心に「未来食堂」と呼ばれる小さな食堂がある。その食堂はごく普通の食堂のよう見えて、「ちょっと融通がきくお店」として有名であるという。しかも決められたメニューの他にも様々な気分によってメニューを用意してくれるのだから面白い。しかしなぜ「未来食堂」なのか、そして融通のきく食堂を作ろうと思ったのか、未来食堂ができるまでのプロセスを綴っている。 第1章「食堂をやろう […]

時を刻む湖――7万枚の地層に挑んだ科学者たち

私自身「湖」をあまり見たことがない。そもそも湖に面したところに住んでおらず、なおかつ旅行にすら行ったことがないためである。そう考えると湖はぜひ見てみたいのだが、その「湖」にもいろいろな種類がある。 中でも本書で取り上げる「湖」には地球の歴史そのものを表しており、「標準時計」の役割を持っているのだという。その奇跡の湖はどこにあるのか、どのような役割を担うのか、20年以上にわたる長い記憶を追っているの […]

年収300万円はお金を減らす人 年収1000万円はお金を増やす人 年収1億円はお金と時間が増える人

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 人の行動や考え方、さらにはマインドのあり方によって年収が大きく変わる。その年収の次第によってどのような行動・マインドなどのあり方が変わってくるのか、本書は「年収300万円」「年収1000万円」「年収1億円」に分けて紹介している。 第1章「行動編」 得意分野や苦手分野、仕事のこなし方からオリジナリティ、まねぶ、売り込みや意識などの行動のあり方について年収の違 […]

脳に刻まれたモラルの起源――人はなぜ善を求めるのか

モラルは簡単に言うと「倫理」、人間としての行動・考え方における「善」そのものを指している。その指している「善」のあり方はどこに来ているのかというと行動や思考を司る「脳」のあるとも言える。しかしその「脳」がどのようにモラルをつくり上げ、刻んでいくのか、本書はそのことについて取り上げている。 1.「善悪という主観の脳科学」 善悪の分別は元々哲学や倫理学といった学問で行われるべき学問だが、本書はあくまで […]

インターネット・バイ・デザイン―21世紀のスマートな社会・産業インフラの創造へ

今となっては当たり前に存在する「インターネット」だが、それが一般的になったのはつい20年ほど前のことである。そこからインターネットの技術・世界は目まぐるしい進化を遂げ、今となってはインフラの一つ、あるいは生活資源としても扱われるようになった。そのインターネットのデザインはこれからどのように変化を遂げていくのか、本書はそのことについて分析をしている。 第1章「インターネット・アーキテクチャを考える」 […]

刑事ドラマ・ミステリーがよくわかる 警察入門

刑事ドラマや小説などでよく警察のことが描かれている。特に警察小説だと警察の事情について多少の脚色はあれど、克明に描かれていることがほとんどである。しかし警察は本当にドラマや小説の通りなのか、本書は実際の警察の仕事と脚色された箇所について入門編として取り上げている。 第1章「タフでハードな警察官の仕事」 警察小説やドラマでよく出てくるのが「警視庁刑事部捜査一課」だが、もっとも実在するのかというと「捜 […]

カストロとフランコ―冷戦期外交の舞台裏

昨月11月25日にキューバの前最高指導者であり、チェ・ゲバラとともにキューバを革命に導いたフィデル・カストロが逝去した。長年にわたり最高指導者とし続けたことで多少の澱はあったものの、それでも現在のキューバをつくり上げた人物の一人として挙げられる。そのカストロについて取り上げているが、もう一人取り上げている人物として第二次世界大戦後、スペインで長年指導者としてあり続けた、あるいは独裁者としてあり続け […]