三人屋


何とも不思議なタイトルであるのだが、元々は三姉妹がそれぞれの店を営んでいる。しかも同じ場所で時間帯は異なるのだが、異なる時間帯で三姉妹それぞれの店と料理、顔がある。近所では人気で俗に本書のタイトルのような呼ばれ方をしているという。

その三姉妹が営むそれぞれの店に来たお客さんはどのような人なのか、そのお客さんごとに、朝・昼・夜の3つの時間帯に分けながらも人間模様と料理を楽しむことができる一冊である。

エンターテインメントな部分もあり、人情的な部分もあるため、非常に温かい雰囲気のまま終始するのだが、その通うお客さんが、非常にクセがあるだけに物語を盛り上げるのだから面白い。しかも三姉妹の名前はある意味短絡的なのだが、特徴をつかんでいるように見えるのだから憎めない。

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