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2017年2月

8000万人社会の衝撃 地方消滅から日本消滅へ

人口の右肩下がりが止まらない。下手すると1億人割れを起こしてしまい、8000万人台にまで陥ってしまうという。その8000万人になった時の日本はどのような変化が起こるのか、そして著者は「日本消滅」になるのではないかと指摘しているのだが、その要因と対策を提言している。 第1章「8000万人社会の到来」 日本は1億2000万人強の人口をピークに少子高齢化に伴い右肩下がりの一途をたどっている。その右肩下が […]

すなまわり

本書のタイトルにあるものは簡単に言えば「土俵」のことを表している。土俵は砂で覆われつつ、ラインが引いてある。周囲には藁に囲まれ、神聖な場所としても挙げられる。 ちなみに本書の主人公は力士かと思いきや、力士の夢敗れて行司の道を選んだある若者を取り上げている。 力士になることの夢、そして力士の夢を破れた絶望、そしてその代わりの道となる行司へと進んでいった。その行事になり、取り組みを取り仕切ることになっ […]

学校の戦後史

学校は歴史とともに変化をしていく。その変化の中で最も大きなものとしたら大東亜戦争後に行われた「六・三・三制」が作られたことが挙げられる。しかし細かいところにおける変化は多岐にわたるのだが、その多岐にわたる「変化」とはいったいどこにあるのか、本書はそのことを取り上げている。 第一章「「日本の学校」の成立―近代学校の導入と展開」 近代における「学校」が成立したのは戦前の時である。しかしその時は、就学率 […]

教授と少女と錬金術師

元々著者は美大出身で油絵の専攻である。その専攻した油絵の技術は本書にも生かされている。生かされている場所というと油絵の絵の具をはじめ美術史家の人物描写などが挙げられる。 ちなみに本書はどのような本なのかというと、ある薬学部の学生が育毛や油脂の研究を進めていた。その油脂の成分からそこから乾性油を作り出す。その作り出す中で髪の毛と神との共通点とは、油脂と油絵とは何かを様々な角度から取り上げているのだが […]

ウイルスと地球生命

最近だとインフルエンザウイルスやノロウイルスが流行しており、手洗い・うがいなどが叫ばれている時期にある。他にもPCにはウイルスが存在しており、最近では量・質・種類共々増加傾向にあるので厄介である。その厄介なウイルスは果たして悪なのか、さらにそもそもウイルスはなぜ生まれたのか、そのことについて掘り下げられている。 1.ウイルスはどのようにして見いだされたか? ウイルスは見いだされたきっかけは「口蹄疫 […]

ルカの方舟

火星の隕石が見つかり、その隕石には生命の痕跡があったことから物語が始まる。そもそも火星にはそういったものがあることについては学会でも発表されることはあったのだが、本当のところは諸説あり、真実的としては不明というほかない。 しかし本書はそこにも斬りこんでおり、仮に「発見したら」ということをとらえながら、様々な出来事・事件が起こる。その中心にいるのは研究者というよりも世紀の発見をより早く、より正確かつ […]

男はなぜこんなに苦しいのか

男は苦しい立場に立たされているという。その苦しい立場に立たされている男性はどうしてそうなったのか、そしてどのように脱し、救われる方が良いのかそのことについて書かれている。 第1章「「男らしさ」という病」 セクハラやパワハラといった行為が社会的に取り沙汰されている一方で、逆のセクハラやパワハラも存在する。というのは女性が「男だろ」といったことを言われ強要されるようなケースが少なくない。また自分も「男 […]

美人薄命

3日前、衝撃のニュースが入った。人気アイドルグループ「私立恵比寿中学(通称:エビ中)」のメンバーだった松野莉奈氏がわずか18歳で逝去した。7年前にエビ中に加入し、2012年にデビューし、これから活躍する矢先の訃報である。テレビ自体は見ないのだがYouTubeを通じて歌っている姿は明るく、なおかつ美しかった。訃報を触れるとどうしても本書のタイトルにある四字熟語を思い浮かべてしまってならない。 本書の […]

宮中からみる日本近代史

歴史は様々な角度から見ると異なる観点が出てくる。その観点が増えるほど、より複眼的に歴史を鑑みることができるようになる。特に最近の歴史に関しては史料などの記録も多くなっていることによってより細かく、多角的に分析しやすくなっている。 本書はその中でも天皇があらせられる場所、「宮中」の場からどのような歴史をたどっていったのか、そのことを取り上げている。 第一章「近代国家の建設と新しい宮中の姿―明治憲法体 […]

お師匠さま、整いました!

本書にて取り上げる寺子屋の「師匠」はなんと女性である。その女性はある意味「肝っ玉」が据わっており、様々なことがわからなくても「まるっとまかせなさい!」という感じで応えていく。 その様な寺子屋にある「女性」が入塾してきた。本来であれば女の子や男の子が入塾すべき寺子屋なのだが、算術などを学び直したいという理由から入塾してきた。様々な戸惑いもありながらもその女性はひたむきに努力を重ねていく。 そのことが […]