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2017年2月

限りなく透明に凜として生きる――「日本のマザー・テレサ」が明かす幸せの光

「凛と生きる」にはどうしたら良いのか、そのことを考えることがある。そもそも「凛」とはどのようなものなのか、そしてそれを形にする方法とは何かそのことを取り上げている。 なお本書の著者は今からちょうど1年前に94歳で逝去された。 第1章「おむすびの「手」のぬくもりが“透明感のある旨味”をつくる」 ちょっとした料理でもぬくもりのある料理をつくることができ、身も心も癒してくれる。もっとも「命」の大切さを知 […]

江戸「捕物帳」の世界

捕物帳(とりものちょう)とは、 「江戸時代、目明しなどが、捕物について記した覚え書」(「広辞苑 第六版」より) とある。いわゆる警察の立場であるのだが、そういった大衆作品は多く、特に話題となっているものとして長らく二代目中村吉右衛門が主演を務めた「鬼平犯科帳」がある。本書ではその捕物帳の役割の部分と、それに関する作品とともに列挙している。 第一章「江戸の町奉行」 いわゆる「お奉行様」と呼ばれるとこ […]

ハッブル 宇宙を広げた男

私自身本を読むときは色々あるのだが、夜になると結構はかどりやすい。最もそういった性質なのかどうかはわからないのだが、なんとも落ち着く時間とも言える。その落ち着く時間は夜空がキレイで星々も映る。特に冬の時期は空気が澄んでいて、星がはっきりと見える。 星といえばそれを観察する際に使うのが望遠鏡。その中でもとくに有名なものとしてはハッブル宇宙望遠鏡がある。その望遠鏡にある「ハッブル」は本書で取り上げる人 […]

「広辞苑」の罠 歪められた近現代史

広辞苑というと辞書の中でも最も有名なものの一つで、近現代にまつわる単語が収録されており、単語を多くほしい私にとっても重宝しているものである。もっとも当ブログにて単語を取り上げる際にもたいがいは大辞林のほかに広辞苑から取ってくることが多い。 しかしその広辞苑には歴史的な「罠」が仕掛けられていたという。その「罠」とは「歴史認識」によるものであるのだが、どんな罠が隠されているのか、本書ではそのことを暴い […]

たらふくつるてん

昨今では様々な雑誌で落語が取り上げられ、どこかのホールや寄席では毎日のように落語のイベントが行われている。その落語の世界にも「祖」が存在する。 関西を中心とした「上方」であれば露の五郎兵衛(つゆの ごろべえ)であれば、江戸は鹿野武左衛門(しかの ぶざえもん)である。そこから初代三笑亭可楽が出てきて江戸落語のルーツが生まれ、育っていった。 しかしその鹿野武左衛門は江戸落語を生み出した人物であると同時 […]

若者離れ 電通が考える未来のためのコミュニケーション術

「若者の○○離れ」という言葉が盛んに出てきている。特に出てきているのは「若者の人間離れ」…でなはなく、「車離れ」などが筆頭としてある。その他にも多岐にわたる「離れ」が存在する。その背景には売る側、提供する側が「若者」に対する意識が離れる、いわゆる「若者離れ」が起こっているのではないかと本書の著者たちは指摘している。本書はその若者離れがどうして起こっているのか、そしてどのような対策が必要かを取り上げ […]

太郎とさくら

本書のタイトルの2人は実の姉弟である(異父姉弟)。元々姉は地元に住んでいたが間もなく結婚し、マンションに移ることになったのだが、その弟が東京から帰ってくることになった。その結婚までのプロセスと、結婚式を挙げるまでのプロセスの中で出てくるドタバタ劇は家族や姉弟、さらには友情や愛情などが入り交じった暖かさがある。 ドタバタ劇の中には人間臭さも存在しており、それぞれの人物の価値観や考え方、さらにそこから […]

ロマンチックウイルス―ときめき感染症の女たち

インフルエンザやノロなどのウイルスが流行する時期である。そのためウイルスというとネガティブなイメージがぬぐえない。最も他にも私自身PCを使っていることからPCウイルスお気を付ける必要があるのだが、本書で取り上げるウイルスは何やら怪しさもあれば、思わずときめいてしまいそうなウイルスである。もっともこのウイルスが蔓延してしまえば世の中面白そうに思えてならないのだが、そもそもそのウイルスに発症したらどの […]