我慢をやめてみる 人生を取り戻す「起業」のすすめ

我慢をすることも必要だが、我慢をし過ぎてしまうと精神的に支障をきたしてしまう。その支障をきたしてしまうのであれば我慢をやめてみるのも手である。その「我慢」は著者から言わせると「組織」の中にあるという。その組織から脱し、起業をすることによって我慢から解放され、自分自身の力で勝負に挑むことができるのか、本書はそのことを取り上げている。

第一章「人生を取り戻す「起業」のすすめ」
ここ十数年で起業のハードルは低くなりつつある。そのためか起業をする人も続々と出てきているのだが、それでもなお諸外国と比べても少ないという。その少ない起業を「文化」とすることによって、小さな「個」が数珠つなぎとなり、連結していき、大企業を復活させるきっかけをつくることができるようになる。しかし起業をするにも「自分本位」でなく、目的などを決めて置く必要がある。

第二章「世界と勝負をしよう」
いっそ起業をするのであれば小さなビジネスではなく、世界を相手にして闘う大きなものにしていった方が良いと著者は指摘している。その理由について競争というよりもパートナーのあり方、さらには仕事のスタイルにも影響を与えるという。

第三章「日本を元気な国にしよう」
起業をすることによって日本を元気にすることができ、なおかつ経済の発展にも役立つことができる。しかしながら日本人は現状維持や集団意識を重んじる民族であるため起業家がつくりにくいというハンデがあるという。しかしながらベンチャーキャピタルをつくり、利用することによって起業家を作り、育て、それが日本を元気にすることができるという。

第四章「起業はいつからでもできる」
起業はいつでも・誰でもできるようになった。その2つの要因が重なり起業家は作りやすいのだが、実際に起業した人々はどのような心でもって起業を行ってきたのか、本章では起業家たちの対談でもって示している。

組織にいることばかりが社会人人生ではない。その人生をいかにしてより幅の広いものにしていくか、その一つの手段として「起業」がある。本書はそれを示している。