筆跡はお見とおし

筆跡鑑定というのがある。もっとも犯罪捜査でも使われるのだが、他にも占いでも性格や未来などのことについても見ることができるものである。

ちなみに本書は最初で述べた「筆跡鑑定」を使った犯罪捜査があるのだが、それを元にして事件を解決していくミステリー小説である。難事件であるのだが、その証拠の一つとしてとある「落書き」があるのだが、その落書きはどのような事件との関連性とメッセージが残されていたのかが主軸となっている。

物語のテンポはまずまずではあるものの筆跡の面白さが物語の中に散りばめられており、なおかつ学校ならではの「スクールカースト」についてもまざまざと描かれている。そのリアルさもあるのだが、何と言っても筆跡をもって解決するプロセスがなんとも面白かった。