ヒワマン日和


「ヒワマン」は漢字に直すと「日和満」という。その「日和満」は何なのかと言うと本書のタイトルにあるヒーローの名前なのだが、そのヒーローは日常の平和の中に満足するというのか、それとも日常の中に織りなす中で出てくる敵なのか、それは何かわからないのだが、日常の中に起こる「事件」は必ずと言ってもいいほど存在する。

ちなみに本書は連作集なのだが、舞台は京都・関東・広島と大きく変わっている。しかしながら舞台は違えど傾向はほぼ一緒とである。その「一緒」と言うのは何かというとぶっ飛んだ設定ではあるが、伝えたいメッセージは社会的な出来事に通ずるものがある。

奇天烈な設定なのかもしれないが、それがどことない面白おかしさを生み出しながら、ミステリーならではの緊迫感も醸し出している。そのため「新感覚」の感じすらあるのだが、読み解いていくとやはりミステリーらしさは損なっていない。

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