誓います――結婚できない僕と彼氏が学んだ結婚の意味

結婚式の舞台では愛を誓う場面がある。洋式ではほぼ必ず問われ答えるようになる。しかしながら最近では離婚・再婚率も増えており、永遠の誓いどころか結婚式の誓いは「一時の誓い」でしかないように思えてならない。

また結婚のあり方も変わってきており、最近では内縁の妻・夫といった「事実婚」もあれば、同じ性別同士で結婚する「同性婚」がある。いずれも法律的に「結婚」と認められてないが、堂々と結婚しているようにふるまうため、あたかも本当の意味で結婚していると言っても過言ではない。

本書は愛のカタチとして同性婚のあり方を綴った物語であるのだが、原作がかかれたのは2004年、ちょうど共和党が与党でジョージ・W・ブッシュが大統領を務めていた時期である。その頃は同性婚の風当たりが強かったのだが、現在もドナルド・トランプの共和党政治であることから本書に似た作品が次々と出てくる可能性がある。