「事務ミス」をナメるな!

仕事をする際に「ミス」はつきものである。撲滅をしたり、低減をしたりすることは必須事項であるのだが、そもそも仕事は人間がやるものなのだからなくなることはない。しかしその「ミス」によっては取り返しのつかないことになってしまう。そのミスはいかにして起こるのか、そして未然に防ぐためにはどうしたら良いのかそのことについて取り上げているのだが本書である。

Ⅰ.「理論篇 なぜ人はミスをし続けるのか?―「うっかり」が通用しない時代」

「人間はミスをする生き物である」

これは1985年から2000年にかけてチェス界の頂点であり続け、現在はロシアの国会議員を務めているガルリ・カスパロフ氏の言葉である。しかしこの言葉はミスを肯定するのではなく、人間の真理を突いている言葉である。その「ミス」を最小限までに減らすための対策は次で述べることになるのだが、もっとも事務ミスはどのようにして起こっているのか、その原因を追う必要がある。

Ⅱ.「実践篇 ミスはこう防ぐ」
ミスを防ぐためにはどのようなことが必要になるのか、その防ぐ手立てとして、原因を見つけたり、ミスとなるような要素を見つけたりするようなことがある。もっとも「予防」なのでミスをもとにして「どのようなミスが起こるのか?」「それを防ぐための方法として何があるのか?」とそれぞれのミスをもとにしての防ぎ方がある。その方法を取り上げているのが本章である。

ミスは誰にでもあるのだが、未然に防ぐ方法はいくらでも存在する。だからでこそミスは起こるものであると認識しながらも、傾向を知り、対策を練ることによって限りなくゼロに近いところまでミスを減らすことができる方法は必ずある。その指針を示してくれるのが本書である。