私の名前はルーシー・バートン

本書の主人公であるルーシー・バートンは入院生活を送っていたのだが、回復が思っている以上に遅かった。しかしながらその入院の中で疎遠となった親との出会い、さらに最愛の家族(娘や夫ら)との邂逅もあった。

しかしこの「出会い」や「邂逅」は入院生活を送っているルーシーにとって貴重な「出会い」となったという。その「出会い」は人生において本当の意味で大切なことを知ったように思えてならなかった。

本書を読むと家族の大切さ、そして自分自身の命の大切さがよくわかり、さらには「人の縁」がひしひしと感じずにはいられない一冊である。それ故に、ハートフルでありつつも、自分の人生が何かわからなくなった時に読むべき一冊である。生きる指針と言うよりも、自分自身を見出すための一つのヒントを与えてくれるようだったためである。