パリのお馬鹿な大喰らい

フランス・パリはおしゃれ、かつ美味のレストランが軒を連ねているのだが、しかしその中は玉石混交とまでは行かないものの、様々な店がある。その店やお客さんを「斬る」存在として著者がいる。その著者は料理評論家であり、かつては「サガット」の審査員を務めた人物である。その人物は今のフランスのレストラン、そしてその店に訪れるお客さんはどのように映っているのか、そのことを取り上げている。

フランス料理と言うと高級感あふれるイメージが持たれるのだが、もっともパリには本当の意味で「様々」な店・料理がある。そのこともありフランス料理を愉しむための指針としての本が必要である。本書は長らくフランス料理・レストランに触れた評論家の観点から今とおすすめを語っているのだが、もっとも長い評論人生の中でパリはどのようにして変わって行ったのかを取り上げている。