まちのゲストハウス考

「ゲストハウス」と言うと簡単に言えば「訪問者のための宿泊施設」と表すのだが、様々なコミュニティを通してそこにコミュニケーションを求める、あるいは憩いを求めるためにあると言っても過言ではない。しかし海外でいう「B&B(ベッド&ブレックファースト)」のような様相ではなく、ある意味「シェアハウス」に似た形のものを指している。そういった「ゲストハウス」は今、どのようにして役立てられているのか、様々なケースをもとに取り上げられている。

Chapter1「ゲストハウスが始まるまち」
「ゲストハウス」は現在「民泊」のビジネス展開とよく似ている。その理由として空き家を利用したビジネスとして共通していることにある。しかし「民泊」の場合は単純に「素泊まり」を中心としている一方で、ゲストハウスは冒頭でも取り上げた食事やコミュニケーションも要素としてある。

Chapter2「九つのまちのゲストハウス」
代表するゲストハウスを九つ取り上げているのだが、その九つにはそれぞれの地域にあったゲストハウスがつくられ、なおかつ個性の合うゲストハウスのあり方を求め、形にしていると言っても過言ではない。

Chapter3「暮らしをつなぐ小さな宿」
ゲストハウスは宿泊施設なのだが、旅館やホテル、民泊とは異なり「暮らし」や「地域」に根付いている部分がある。そのために「コミュニティ」をつなぐ部分が強調しているのも「ゲストハウス」の特徴としてある。

「ゲストハウス」は今もあり、なおかつさらに増えていくと思える。その理由として「コミュニティづくり」としての「ゲストハウス」は私たちに求められているからだとも言える。