こだわりバカ

もっとも自分自身も本書のタイトルにあるようなバカかもしれない。もっとも自分自身を「こだわる」と自称することはないのだが、形にしても色々とこだわりながら行ってきた。私に限らずとも様々な会社などで「こだわりの~」というようなことを標榜することが出てくるのだが、そもそも本当にこだわっているのか、そのことを取り上げている。

第一章「「こだわりの○○」と言うことばを安易に使う店は、結局、何もこだわっていない」
色々と店や本、さらにはメルマガなどの媒体を見てみると「こだわりの○○」と言うようなことばがよく出てくる。確かにこだわっているような部分もある一方で「本当にこだわっているの?」と疑問に思ってしまうようなものも出てくる。しかし、そもそもこだわっているのかというとそうではないのだという。

第二章「なぜ日本の大学は「世界にはばたき」「未来を拓く」学校ばかりなのか?」
電車に乗っていると様々な大学の広告を見ることが多い。しかしながら、その大学の広告は本章のタイトルにあるようなことばがよく出てくる。他にもパンフレットでもそういったことばがあるのだが、そのスローガンでは学生を集めることすらできず、なおかつ学校自体が寂れてしまう原因にもなる。それを防ぐためのスローガンや広告などをケースをもとにして取り上げている。

第三章「名物も観光資源もない地上自治体の逆襲劇」
地方自治体の街おこしは様々な手段で行っている。その手段をいかにして活かすか、その活かす方法を様々な街をもとにして列挙している。

第四章「たった1行の言葉で会社の価値を最大限に引き上げる方法」
会社の価値を上げるには企業努力が必要なのだが、その努力の方法もマーケティングやセールスなど方法があるのだが、スローガンやミッションなど「言葉」に関わるようなこと一つでも気をつかうことによって会社の価値を最大限に引き上げるのだという。

言葉はものすごい武器である。企業理念や行動指針、さらにはミッションなど言葉を司る部分に注意を払ってつくることによって価値や売上も変わってくる。その変わってくる要素はたった一つ、さらには微細なものかも知れないのだが、その微細こそが大差になってくる。