お寺さん崩壊

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寺院を行くことは観光として行くことはあるのだが、先祖を供養しに行くことは最近無くなった。もっとも私自身が出身地から遠いところに住んでいることにより、なかなか帰る機会が少なくなっている部分がある。

私事はさておき、寺院というと安定的にお布施があり、稼げるようなイメージがあるのだが、近年では葬式などの様式が多様化、さらには地方の過疎化なども相まって檀家が少なくなり、寺院自体を閉ざしてしまうところも出てきているという。さらに住職の中には他のビジネスにも手を出して「兼業住職」となっている方も少なくない。本書は寺院の現状をありありと示している。

第一章「寺が潰れた……」
元々寺院や住職は安定的に稼げており、「貧乏」の二文字とは無縁のように見えて、実は困窮している。また世継ぎ不足もあり、稼げていても先述の理由で潰れてしまうこともある。

第二章「「坊主丸儲け」なんて大ウソ」
住職は安定的な収入があるというイメージが持たれるのだが、収入は年々減少している。住職でありながら非正規雇用で働くケースもあるという。もっとも住職や僧侶の収入はどこから来ているのか、また寺院は税的に優遇されていると思われることの「ウソ」も暴いている。

第三章「寺とお坊さんの未来予想図」
寺院にしても、僧侶にしても、困窮にあえいでいる。その困窮の先の未来として「消滅」と言う二文字が出てきてしまう。それを避けるために、僧侶・寺院それぞれで防衛策を行っているという。

第四章「お坊さんのぶっちゃけ本音集」
僧侶はサービス業かというと実際には異なる。宗教的な修行としてあるのだが、そもそも修行はどうなっているのか、また仏教としての勉強はどうなっているのか住職や僧侶たちの取材をもとに明かしている。

第五章「現代人に届け、仏教!」
しかし仏教は人としての教えも数多くある。その教えを伝えるのも僧侶としての役割の一つとしてある。もっともどのような教えがあるのか、そのことを取り上げている。

第六章「それでも私は仏道を歩む」
寺院や僧侶の現状が苦しいことになったとしても仏道は捨てない人がほとんどである。なぜ仏道を歩み続けるのか、その理由を明かしている。

もっとも宗教は「貧(貧乏)」「病(疫病)」「争(戦争)」の要素のいずれかが表れて初めて需要が出てくる。日本ではそういったことがなかなか起こらない一方で仏教がかえって「貧」にあえいでいる所がある。その現状を本書でもってあぶり出している。

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