五反田駅はなぜあんなに高いところにあるのか

五反田駅を利用したことは今でこそほとんどないのだが、かつて大学生の時就職活動をしていたとき、頻繁に利用したことがある。もっとも大学は北海道であるため就職活動のために時々東京に来ることがあり、その際に五反田駅は利便性があったため、利用頻度が高かったと言えるかも知れない。かれこれ10年前の話であるのだが、その時から五反田駅は高架化しており、高いところにあると言える。

そもそも五反田駅はなぜ高いところにあるのか、そこにはとある理由があった。

第一章「レールの幅がいろいろあるわけ」
本章は五反田駅の謎とは異なるのだが、五反田駅はJRだけでなく、都営浅草線、さらには東急池上線の3線が通っている。それだけでなく、東京メトロや京急・京成・京王など様々な私鉄があるのだが、それぞれの会社でレールは異なるのだという。そのことを考えると例えば小田急から東京メトロ、さらにはJRや東武線といった直通列車(あるいは特急)がある。その謎についても知りたかった。

第二章「どうしてこんな駅になったのか」
元々五反田駅は都心への延伸やバイパスとしての役割として高いところにつくられるようになったのだが、都市計画が度々変更され、宙ぶらりんのようになったのだという。他にも駅によっては矛盾しているようになっていたり、意味を成さないような作りになったりしている駅が数多くあるという。

第三章「電車が燃えないようになるまで」
「電車が燃える」ことは今でこそほとんど聞いたことがないのだが、それでも1ヶ月に数回は路線火災といったことがある。しかしかつては頻繁に火災が起こっていたのだが、中でも電車の車両が火災していたという。しかもそれで運転見合わせになることが少なく、火災のままで運転をされたことがあった。

第四章「日本はなぜ電車王国になったのか」
日本は首都圏・大都市圏を中心に様々な電車が走っている。そのことを考えると日本は「電車王国」とも呼ばれるようになったのだが、なぜそうなったのか、そのことを取り上げている。

第五章「地下鉄はなぜ涼しくなったのか」
地下鉄の車両の中は涼しいのだが、駅のホームは夏冬問わずに生暖かい。特に夏は生暖かさが不快となってしまう。それはさておき、かつては地下鉄の車両も夏は地下鉄駅のホームと同じように深いなような状況だったのだが、空調などをいかに変化していったのかを取り上げている。

五反田駅だけでなく、様々な駅には不思議がある。もっと言うと電車の路線についても様々な「謎」がある。その謎のイロハについて五反田駅を中心に列挙しているため電車の面白さと奥深さがさらによく分かる一冊である。

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