地域の足を支える コミュニティーバス・デマンド交通

地域の足として役立つ交通手段としてバスがある。もちろん路線バスもあるのだが、地域住民の足として根ざしながらもコミュニティーとして成している。しかしコミュニティーバスは地上によって様々な課題があり、なおかつ、バスを廃止してしまった現状がある。その現状と対策について取り上げているのが本書である。

第Ⅰ部「コミュニティーバスの誕生と「ムーバス」の成功」
コミュニティーバスはよくある路線バスとは異なり、安価で、なおかつ市民の利便性のある所に停車するといった運行形態をしている。もちろん利便性や停車位置などは地域によっても異なるのだが、地方に根ざしたものであることには変わりない。

第Ⅱ部「デマンド型輸送の現状と課題」
実を言うとコミュニティーバスは「デマンド型輸送」と呼ばれる輸送方法の一つであるのだが、コミュニティーバスもまた地方によっては低迷にあえいでおり、なおかつ法律的な壁や利点が存在する。法律的な観点から課題を取り上げると共に、地方の事例からデマンド型輸送を行うべき所、そうではない所の両方を提言している。

「地域の足」として役立つコミュニティーバスはこれまでも、そしてこれからも存在するのだが、そこにも地方ならではの課題も山積している。その山積している課題をいかに潰していくのか、地方それぞれにかかっているとしか言いようがない。