2040年全ビジネスモデル消滅

ビジネスモデルは絶えず変化しており、それが経済や業界に関して変化の作用にもなっているのだが、ビジネスモデルは近いうちに消滅するという。なぜ消滅するのか、そしてビジネスモデルはどのような変化をもたらすのか、そのことを取り上げている。

第1章「マクドナルドが目指した「量的充足」社会の実現」
マクドナルドは薄利多売のビジネスモデルであり、なおかつ「売上量」のようなビジネスモデルを構築する必要がある。マクドナルドはなぜそのようなビジネスモデルを構築したのか、そしてそのビジネスモデルは社会にどのような影響を与えたのかを取り上げている。

第2章「ディズニーランドがこだわる「質的充足」ビジネスの展開」
ディズニーランドは料金こそ高いのだが、それ以上の価値や充足を得ることができることから「質的充足」と呼ばれるのだが、その「質」にこだわるビジネススタイルは最近多く見かけるのだが、その展開はどのように展開できたのかも考える必要がある。

第3章「マクドナルドはなぜ行き詰まったのか」
マクドナルド型のビジネスは今もなおあるのだが、そのある中でマクドナルドは50円のハンバーガーを発売するなどデフレの象徴となるような変化を起こすこととなった。そこにはある「行き詰まり」があった。

第4章「ディズニーランドはなぜ三年連続で値上げできるのか」
ディズニーランドは年々値上がっていたのだが、それでもなおファンが多く、来場もされている。休日中心であるのだが、平日でも盛況であることは今でも記憶に残っている。その中でも値上がりしても人気があるのには第2章でも述べたような「質的充足」がある。

第5章「マクドナルド型ビジネスモデルに見る今後の価値下落」
マクドナルド型のビジネスが価値を下落するようになったのは何かと言うと薄利多売では通用しなくなり、むしろ商品としての価値の多様化があったのかもしれない。他にも不動産ビジネスでも同様のことを指しているという。

第6章「ディズニー型ビジネスモデルによる価値創造」
ディズニー型のビジネスモデルは不動産的にどのような価値を創造していくのか、「非日常」と呼ばれる空間を持つ、あるいはリゾートと呼ばれるような場所を購入するといったモデルが必要であるという。

第7章「ディズニーの夢から醒めたとき」
ディズニーのビジネスモデルもまた崩壊をすることがあるという。2040年になるのだが、それはいったい何故なのか、そこにはディズニーならではの欠陥があるのだという。

本書は全体のビジネスモデルと言うよりも不動産業界におけるビジネスモデルをマクドナルドやディズニーランドに見立てて、説明しているだけである。しかし他の業界でも質を重視する傾向は結構あり、当てはまる部分があるとも言える。