GREAT JAPAN 偉大なる国へ 黒船はもう来ない!

黒船と言うと今から164年前に浦賀沖に来航した船を表すのだが、海外勢力のことを表している。その表している中で、日本は巻き込まれたり、影響を受けたりするようなことがあり、なんとも受動的な部分があるのだが、実際に日本は大国と言うほどの先進国にまでなった。その先進国にまでなった中で黒船来襲のようなことは起こらないとしている。それは何故なのか、そしてアメリカの情勢とはどうなっているのかを取り上げているのが、本書である。

第一章「オバマ大統領のビジョンと政策理念」
本書が出版されたのは2009年のことであり、現在とは大きく異なる。当時はバラク・オバマが大統領に就任し、どのような時代になるのかについて予測を行った。政策や人生経験、オバマ政権の中枢がどのような人物なのかも併せ、オバマが大統領時代の政策理念などについて取り上げている。

第二章「オバマノミクスの構図」
オバマ新政権の経済政策として成長させるための戦略として求められるのだが、その求められる中でどのような金融システムを作ったり、投資を行うなどの「矢」はどのような物なのか、そのことを取り上げている。

第三章「「GREAT JAPAN(偉大なる国、日本)」に黒船は必要ない」
出版当時の日本はリーマンショックの煽りを受けて、日本は二番底と呼ばれるような低迷の時代にあえいだ。安倍晋三が首相になるまでは。しかしながら著者は日本はもう黒船来襲は必要なく、むしろ己の力で成長できると確信しているという。

第四章「「五輪書」経済競争力強化戦略」
宮本武蔵の名著である「五輪書」。その五輪書を日本の明るい未来を示すが如く、政治や経済、国防などのことについて五輪書の巻を分けて紹介している。

第五章「日米関係の可能性」
日米同盟にある中で日本と米国とはどのような関係であるべきなのか、経済を中心としてどのような対話が必要なのかなどを列挙している。

日本は大国として、先進国としての成長を海外の方も期待している。しかしながら日本の政治や経済は本当に叶うのだろうか、定かではないのだが、少なくとも海外の人の中には期待している部分があるのかも知れない。