DeNAと万引きメディアの大罪

タイトルからして縁起悪いものであるのだが、事実昨年の12月にあるDeNAが管轄しているキュレーションサイトに、医療検証がお子合われていない指摘もあれば、広告誘導を行われるような行為があったと言うものである。そのことから指摘されたサイトを含む10ものキュレーションサイトが全て閉鎖されるようになったという。

もっともインターネットのサイト・ブログなどでは事実無根の内容や信ぴょう性の薄い内容など、逆に確かな内容など玉石混淆と呼ばれる。本の世界でもそういったことはあるのだが、その度合いは本を遙かに上回ると言っても過言ではない。本書は昨年の末頃から起こった顛末とライタービジネスやネットビジネスの闇を追っている。

第1章「DeNAキュレーションサイト閉鎖の内幕」
昨年12月に起こったのが冒頭の記事であるのだが、そこから様々な議論や検証が成された結果、全てのDeNAのキュレーションサイトが閉鎖されることになった。そのキュレーションサイトがなぜビジネスとして展開され始めたのか、そしてその中心人物にいたのはいったい誰なのかを追っている。

第2章「“ネットビジネス”のずるい手口」
ネットを色々見てみると広告が必ずと言ってもいいほど出てくる。もっともGoogleの収入源のほとんどはこの広告収入から成り立っており、ブログなどのネットメディアで稼いでいる方々の中には広告で稼いでいる人も少なくない。
ネットビジネスもまた玉石混淆だと言われているのだが、そもそもその中でもキュレーションサイトはどのようなビジネスなのか、違法なビジネスなのかについて取り上げているのだが、完全に違法とは言い切れず、もっともこれからのビジネスのあり方の中で考えるべき事なのかも知れない。

第3章「ネット広告の危うい世界」
ネット広告はGoogleなどで当たり前に存在しており、なおかつ広告業界でもネット広告は既にビジネスの中に織り込まれるようになったのだが、そもそもネット広告によって労働やビジネスにおいて様々な「危険」がはらんでいるのだという。その「危険」はいったいどこにあるのか、その本質を探っている。

このキュレーションサイトの問題が起こって間もなく1年を迎える。今もなおそういったことがあるのかも知れないのだが、これをきっかけにインターネットサイト・ブログなどは変化しているのかというと、私の中では「定かではない」と言いざるを得ない。