コーチング以前の上司の常識 「教え方」の教科書

コーチングが様々な広がりを見せているのだが、その広がりを見せている中で上司はどのようにして部下を教え、育てていくのかが課題となっている。最も部下も即戦力として扱うばかりではなく、教えて育てていくことによって部下も伸ばし、ひいては組織・会社全体の成長のきっかけにもなる。その「教え方」はどうしたら良いのか、そのことを伝授しているのが本書である。

第1章「なぜ「教える」が大切なのか?」
教えることが何故必要なのか、仕事を行うためにも学ぶことは手取り足取りすることが重要であり、見て学ぶだけでは通用しない所がある。もっとも良い仕事をするためには躾を教えたり、仕事を教えたりすることによって基礎・基本をたたき込むことが必要になる。

第2章「まずはここから!教えるときの「心構え」」
教えることは何と言っても「遠慮しない」ことが重要である。その遠慮とは何かというと相手に嫌われたくなと思うことから遠慮をしてしまう。嫌われても良いので遠慮なくそのことを教えることが大切であり、やがて成長をして行くことによって嫌っていることが、やがて尊敬へと変わっていくのである。

第3章「部下がみるみる育つ!基本の「教え方」」
相手の実力を引き出す、そして見抜きながら、それを完成させるようにするためには土曜に教えていったら良いのか、その基礎を伝授している。

第4章「どうしてできない?困った部下の「教え方」」
教えていく中でどこかで「壁」にぶち当たることがある。それが「どうしてできない?」という要因にもなるのだが、その中で教えに困る事がある。やり方や期限、報告など様々な所に難が観られることがある。それをいかにして解消していくのかを取り上げている。

第5章「これで一人前!ワンランク上の「教え方」」
雛鳥から親鳥に独り立ちしていくための総仕上げとして、一人で仕事ができるようにして行く必要がある。その一人前にして行くためにはどのような覚悟・距離を持てば良いのか、そのことを伝授している。

人を育てる・教えることは大事だと分かっていても、今日の状況からなかなか叶わないことが多い。しかしながら教え、育てることによって卵も孵化し、そして成長していくことで、独り立ちできるようになる。教えることは非常に重要な「仕事」なのである。