小さくても勝てます

ダイヤモンド社様より献本御礼。
企業の勝ち負けは会社の規模によるものではない事はよく知られているのだが、実際にケースモデルとなっていることはほとんどなかった。本書はその数少ないモデルケースの一つであるのだが、西新宿にある小さな理髪店が行列店に変わった際の戦略を余すところなく伝えている。

第1章「戦略的発想で志を追いかける」
理容室飲食店と同じようなチェーン店化の一途を辿っており、なおかつ競争の激しく、淘汰される理髪店も多い。理髪店がどのように戦略を持ち、志を持つか、そのことを取り上げている。

第2章「ビジネスを理解すればチャンスが見える」
理髪店もまたビジネスであるため、淘汰したりされたりすることは大いにある。その理髪店でも稼ぐことのできる仕組みがあり、それを理解することができたら小さい規模でもチャンスがあるという。

第3章「手順を考え、数字で表現する」
稼ぎ、成功するためには数字を追いかける部分も必要であるのだが、その表現する数字はいったいどこにあるのか、改善するためにはどのような手順が必要なのかも伝授している。

第4章「自分らしさを発揮できる局面で戦う」
自分らしさを出すというのは従業員はもちろんのこと店長の個性が必要になる。「~らしさ」は簡単に言うと、自分自身と向き合い、店と向き合い、そこの店でしかできないような武器を引き出すことにある。

第5章「情報の発信で追い風をつくる」
小さい店でも情報発信は大切であるのだが、小さい店であればあるほどその重要性が高くなる。その高くなっていく中でどのようにして草の根的に宣伝をして行くのか、そのことを取り上げている。

第6章「ビジョンを共有し、ブランドで約束する」
これからのビジョンを持ちながら、店長・従業員と共有し、理髪店ならではのブランドを育てることが必要になってくるのだが、そのブランド・ビジョンで以てお客さまに提供をすることによって小さな理髪店でも満足や感動を得ることができるようになる。

第7章「新しさを取り入れながら、変わり続ける」
新しいものを取り入れるために様々な経験・体験、サービスを実施していくことがある。もっともディズニーランドも日々刻々と進化して行くのだから、理髪店もまた然りである。

進化をすること、そしてそこに戦略やブランド、ビジョンを持つことによって生き残るどころか、大手にも負けず劣らずの人気を得ることができるようになる。本書は理髪店をケーズとしているのだが、他の業界にも転用できる余地もある。

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