脳はどこまでコントロールできるか?

脳のコントロールというと自己啓発や脳科学と行った類いなのだが、その類いのなかで学者やビジネスの成功者がひけらかしているのだが、もっとも本当にコントロールできるのかというと首を傾げてしまう人も少なくない。本書の著者もその一人であるのだが、そのコントロールをするための成功を導くのか、その妄想と心理を取り上げている。

第1章「成功者は妄想する」
成功を導くためにはイマジネーションが大切であるという。そのイマジネーションは簡単に言うと「妄想」であるのだが、その妄想は夢となり、その夢を叶えるために様々な行動を起こすきっかけになるのだが、もっとも妄想から「なりきる」と言ったことから、妄想をする、あるいは脳を鍛える方法などを取り上げている。

第2章「成功する人は脳に騙されない!」
妄想することは脳に騙されるようなイメージを持たれるのだが、実際には騙されることなく、むしろ「騙す」ことを行っている。しかも脳機能をしっかりと理解した上で確信を持ちながらも錯覚をつくらせることを提示している。

第3章「成功する人が使っている心理効果」
成功する・しないの大きな差は心構え、いわゆる「マインドセット」と呼ばれている。もっとも心理をどこに運ばせるのかを考え、持っていくのかを考えていく必要がある。

第4章「男女で違う脳の動き」
脳の動きは男性・女性とで差がある。その差はどこにあるのか、その脳の動きによって行動も変わってくるのだが、その傾向は何か、そして成功に向けての対策はどうしたら良いのか、そのことを取り上げている。

脳のコントロールは自己啓発書でも出てきているのだが、もっとも何をコントロールできるのかは良くわからない。とはいえ脳を騙したり、妄想したりすることによって現実になることがあることから、ナポレオン・ヒルの名著である「思考は現実化する」ということにも通ずるものがあるのかも知れない。