ストレスというとネガティブな印象を持たれるかもしれないのだが、実際にはストレスはバランサーの役割を持っている。しかしながら、そのストレスが過度に負いやすい状況にあり、そのためにストレス発散や対策があるのだが、対策しすぎてストレスが完全になくなってしまうと暗示にかかるような印象を持ってしまい、ストレス過多にも近いようなネガティブさを持ってしまう。そもそもなぜストレスは存在するのか、それを適正なものとするためにはどうしたら良いのか、そのメカニズムを追っている。
第Ⅰ部「ストレスとは何か」
そもそもストレスの発生源はどこにあるのかというと、「色々ある」としか言いようがない。人間関係もあれば照明などの環境によってストレスを生じてしまうようなことがあるという。その生じるストレスは人間が生きて行くにあたり、多かれ少なかれ持ってしまうようなものである。普段の生活であればそれ程でもないのだが、最近では道具や情報が多くなり過ぎてきており、ストレスを受ける機会が多くなった。そのためにストレスを受けきれなくなり、うつ病などの病気に罹患したり、そうでなくとも感情のコントロールができなくなったりすることがあるという。
第Ⅱ部「ストレスにどう対処するか」
そのストレスに対してどのようにして発散をするのか。心理的な傾向と対策の他にも、モチベーションを維持したり、気分転換したり、遊んだりするなどをしてバランスをコントロールすることが必要である。もっともそのストレスをコントロールをする役割を最大限に活用するための方法を提示している。
ストレスはどちらにしても発生してしまい、受けてしまうものである。その受けてしまうストレスをいかにして軽減していくのかそれを考える必要があるきっかけとなる一冊である。