歴史を学ぶ人々のために――現在をどう生きるか

歴史を学ぶことは必要なことである。それは自国にしても、世界にしても深い意味で「知る」大きな機会である。歴史を学ぶにつれて見るものも変わっていき、なおかつ歴史を学ぶ中で、さらに考察を行っていく中で意見の対立もできてきている。古代のみならず、近現代史においても歴史的な議論は数多くある。なぜ生きる中で「歴史」を学ぶ必要があるのか、数ある論者が示している。

Ⅰ.「“今ここにある危機”に切り込む」
日本の歴史は正負の両側面がある。その側面をいかにして切り込み、議論をして行くのか、そこについて取り上げている。

Ⅱ.「マイノリティ・地域からの視座」
歴史は国にしても世界にしても、あるいは地域にしても違いがある。その「違い」についてどのようにして見ていけば良いのかを取り上げている。

Ⅲ.「社会史・文化史を問う」
歴史には様々なものがある。人物の歴史、さらには社会的な出来事の歴史、そして文化の盛衰に関する歴史などがあるのだが、それらの歴史について問うている。

歴史を学ぶことは生きること・場所を知ることそのものなのかも知れない。もっとも自分自身も歴史を学ぶことがあるのだが、なぜ学ぶのか、その理由を知る一冊である。