星くずたちの記憶――銀河から太陽系への物語

季節は真冬であり、夜はかなり寒くなる。もっともそのような季節になると空気が澄み、星々もよりハッキリと見えるようになる。その星々は自ら光を発する「恒星」もあればその光を受けて輝く「惑星」とがある。その星々は様々な元素や物語を運んでくるのだが、その星たちは宇宙へどのように語っているのか、そのことを取り上げている。

1.「星くずが語る宇宙」
星くずを色々とあるのだが、宇宙にある星は実際の所、様々な石の塊である。もっともその石の種類は様々であり、発見したこともない元素などもあるという。

2.「鉱物の源、元素」
その宇宙に散らばる石は「鉱物」や「隕石」と呼ばれるものであり、様々な元素によって構成されている。もっとも隕石によって元素は様々であり、謎が謎を呼ぶような宇宙の真理の一遍を知ることができる。

3.「銀河を旅する鉱物」
宇宙には様々な「塵」があり、中には「星雲」と呼ばれる塵の塊もある。その塵もまた鉱物の一つであり、漂っている中で様々な宇宙を旅しているのだという。

4.「太陽系のはじまり」
宇宙が生まれたのは135億年前と言われており、ビッグバンが出たことによるものだった。もっともそこから惑星が生まれ、太陽系となっていったのだが、そのプロセスを追っている。

5.「十人十色の惑星たち」
太陽系の惑星の誕生とあらましはそれぞれで、文字通り「十人十色」と呼ばれるほどである。そもそもなぜ十人十色なのか、それぞれの惑星のあらましを追っている。

6.「「はやぶさ2」が聴く声」
「はやぶさ2」は2014年12月3日に種子島宇宙センターから打ち上げられた人工衛星である。その人工衛星は宇宙にある有機物や水などを小惑星を探査しながら発見するために役立つ。その「はやぶさ2」は宇宙探査を行っていく中で何を発見するのか、そのことを追っている。

7.「星くずの物語はつづく」
星は様々な謎を秘めている。もっとも元素にしても宇宙のあらましについても星の数だけ謎がある。もっともその物語もまた続いているという。

星くずたちを見てみると宇宙に関する謎が増えていったような気がする。しかしながらそれだけ宇宙は奥が深く、人間では想像し得ないほどの広さを持っていることを照明づけている。本書でもってそのことを再認識させられた。