サクラ秘密基地

「秘密基地」と言う言葉を聞くと子供の頃にそういった「ごっこ遊び」を行った方も結構多いのかも知れない。ちなみに私はやったことはないのだが、それに近いことは行ったのかも知れない(どんな遊びだったかさえ覚えていないが)。

そういった秘密基地であるのだが、ここ最近では奇妙なカルト教団の秘密基地を舞台にした話もある。その他にもUFOをはじめとしたSFの要素がある作品まで収録されている。しかしいずれにしてもどことなく「切なさ」がにじませており、なおかつ暗さもありながらも、懐かしさもある。

そういった要素がありながら、どことない恐怖、いわゆる「ホラー」の要素があるため、背筋が寒くなるようなことも物語を読みながらあった。そのことを考えると夏にもう1回読んでみたい一冊とも言える。