はじめての研究レポート作成術

大学では研究を行うために、あるいは講義を受ける、テストのためにレポートを作成することがほぼ当たり前のようにあるのだが、社会人になってくるとそういった機会は一部を除いてほぼなくなる。その「一部」というのは研究職をはじめ、検証をするためにレポートを書く職種もあるためである。

しかし研究をする中でレポートを作成するような方々もいるのだが、いざ書こうと思ってもどのようにして材料を集め、そしてレポートを作成するのか分からないといった方々も少なくない。その方々のためにどのようにしてレポートを作ったら良いのかその基本を伝授しているのが本書である。

第1章「研究をはじめる前に」
研究をする前に、あるいはレポートをする前の根幹としてまずは「何を研究するのか?」「どんなテーマで研究を行うのか?」「何をレポートとしてまとめるのか?」を書く必要がある。もちろんなぜ研究をするのか、そしてレポートを書くのかという心構えを持つ必要があるが、そのことも含めて取り上げている。

第2章「研究を進める」
テーマ、あるいは研究対象が決まったら、今度はテーマなどに応じてどのような交差通を行うのか、トピックを設けたり、あるいは問いを設ける、あるいは命題をつくり、その真偽を確かめるためのデータや文献集めと言ったものがある。集める方法も含めて伝授している。

第3章「研究レポートを書く」
材料が集まれば今度はレポートを書くこととなる。レポートは命題をはじめ、その考察の本論には収集してきたデータや文献などから事実を論理的に組み立てていく必要がある。その組み立てていった論理の先に結論が出てきて、研究してきた事実がハッキリと出てくる。そして提出する際にはレポートのレイアウトを整理することもまた大切である。

レポートは単純なようでいて、実を言うと様々な準備が必要である。もっとも論理の積み重ねによって成り立つレポートであるだけにこの「準備」が最も怠っていけないものであり、綿密に、なおかつ検証をして行くために絶対大事である。そうしないとレポートは書けないと言っても過言ではない。本書で以てレポートのプロセスを学ぶ、そしていざレポートを書いてみるとそのことが良く分かる。