ポスト平成のキャリア戦略

あと1年ほどで「平成」と言う一時代が終わりを迎える。現時点で決定ではないのだが2019年4月30日に終わりを迎え、5月から新たな元号がスタートする予定である。時代が変わると共に、ビジネスモデルやキャリアの構築方法も変化していく。その変化していく中でどのような戦略を持つべきか、本書では20代~40代にかけてのミクロの部分と、日本や世界になど向けたマクロの部分とを分けて説明している。

第1章「「昭和モデル」と「平成モデル」の陳腐化」
昭和の時代は「ハングリー」と呼ばれる時代であった。もっとも「24時間働けますか」や「モーレツ」といったものが挙げられ、日本経済成長の原動力となったという一面がある。それが陳腐化され、今度出てきたのは「ノーブル」であるという。これは「ノーブレス・オブリージュ」と呼ばれる、いわゆる「武士道精神」と言ったものがある。しかしそれもまた平成時の時代が終わると陳腐なものになると著者は推測している。

第2章「日本という大天国に、危機が迫っている…ほか」
仕事のあり方は日々刻々と変化している。その変化に順応できるのか、できないのかが大きく関わってくる。もちろん「デキる人」の定義も大きく変わってきている。他にもリーダーとしての心構えから、行動に至るまでのことも変わってきている。しかし日本人は「変化」に対して忌避をする傾向がある。それが冷や飯を食うような様相を見せることも著者は予見している。

第3章「AIという黒船。「若者の下克上」が始まる」
ここ最近ではAIが隆盛を極めている。人間の想像を遥かに凌駕するほどの処理能力をもち、なおかつ学習能力を持ち、ミスもほとんどない。顕著なものとなった証拠として囲碁や将棋などでコンピュータに勝てなくなったとも言われるようになった。そのAIは近々スタンダーナものとなり、人間の仕事を脅かすようなモノになるという。ネガティブな印象を持たれるかも知れないのだが、若者の下克上になると分析している。

第4章「20代のうちに自分をリセットせよ」
20代だといわゆる「駆け出し」である。もっとも何をしたら良いのか分からず、なおかつ右も左も分からないような時代である。その時に数多くの「失敗」を経験するのだが、失敗も経ながら、人間関係やコミュニティの変化を求めることもまた一つである。また「自己投資」もまた重要な要素としてある。

第5章「30代はリーダー経験を必ず積むべし」
30代になるとリーダーになるような人も出てくる。その中でリーダーとしてマネジメントを行うこともあれば、行動を先導することもまた一つである。またスキルを身につけることも必要になるのだが、そのスキルの中で「英語」もまた必要な要素である。

第6章「40代からは教養と人脈の勝負になる」
熟練しはじめる40代には守りに入る人が多くなってくる。しかしビジネスを求めるための野心を持つことも必要である。他にも部下を考えたり、理念を持ったり、人脈や教養を持ったりすることも必要になってくる。

第7章「優秀から偉大へ」
優秀な社員がもてはやされるような時代とも言われるのだが、著者は優秀よりも「偉大」になることが必要であるという。もっとも定義も異なり、前者は会社内でチヤホヤされ、後者の場合は会社の枠を飛び越えてもてはやされるようになるという。

キャリアは会社にしても、仕事にしても重要な要素である。その要素をいかにして築いていくのか、それは時代と共に変化をしていくため、絶対に決まった方法はないとも言える。とはいえ、新しい概念や方法は出てきているのだが、それを先取りするのに本書は適している一冊なのかも知れない。

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