こじらせママ 子育てしながらココナッツオイルで年商7億円。

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。
「こじらせる」とは、

「1.無理をしたり処置を誤ったりして病状を悪くする。
 2.対応を誤り事態をやっかいな状態にする。事を面倒にする」(「広辞苑 第七版」より)

とある。両方を意味しているのかどうかすら分からないのだが、どちらかというと1.を意味しているのかも知れない。そのこじらせた現状を打破して、起業と子育てを両立するようなことを行うことができたのか、自分自身の半生を明かしながら、方法を明かしている。

第1章「頑張っているのに、うまくいかない。美しくないわたしの履歴書」
著者は留学などの様々な経験をしていたのだが、エリートを歩むのとは異なる道を歩むこととなった。どちらかというと「茨の道」というのか、それとも「畦道」というのか、それは不明なのだが、著者は何をやってもうまく行かず、キャリアの観点でこじらせてしまった。

第2章「自分をシンプルにすれば悩みの解決法が見えてくる」
様々な経験・体験を通じて悩みにしても、考え方にしても複雑なものとなってしまう。複雑になるからでこそ、悩みもクモの糸のように複雑に絡み、解決する糸口さえ見えなくなってしまう。それを打破するためにシンプルにすることを提示している。

第3章「どんどん大きくなる娘と仕事。荻野流・ワクワクしながら働くポイント」
結婚して子どもが生まれたことによって、生活にしても、仕事にしてもやることが格段に多くなってしまう。その格段に多くなることで煩雑になり、なおかつストレスが溜まりやすくなってしまう。その溜まりやすくなるものをワクワクすることで、ストレスフリーかつ、充実した両立を行うことができる。

第4章「全力で走り続けるのはムリ。だから不安になったら立ち止まろう」
全力で走り続けたり、高いモチベーションを保ち続けることは不可能である。もっとも人間にはバイオリズムがあり、立ち止まることも、沈むこともあり得る。それは1日の太陽と月の動きと同じようなもの、不定期ながらの晴れと雨のバイオリズムに通ずるものがある。だからでこそ不安になったり、沈むようなことがあればあえて立ち止まり、見直すことが必要になってくる。

第5章「仕事もプライベートも「つながること」でうまくいく」
「つながる」ことによって、成長したり、夢を持ったり、新しいステップを踏んだりすることができるようになる。それはビジネスパートナーもあれば、家族もある。

自分を活かし、家族を活かし、そしてビジネスを活かす。こじらせ続けた人生はそれを糧とするために著者なりのノウハウやビジネスアイデアをつくりだし、ココナッツオイルで年商7億円を稼ぎ、なおかつ充実した家族生活を送ることができている。もし子育てなど家事、さらには仕事の両方を充実したものにしたいと言う方であれば本書は参考資料となる一冊である。