シリコンバレー式 最高のイノベーション

ダイヤモンド社様より献本御礼。
イノベーションをする事は非常に大切なことである。しかしイノベーションをするにしてもどのように行っていけば良いのか分からない。その分からないイノベーションをするにも「コツ」があったり、実践の仕方があったりする。その仕方や考え方についてシリコンバレー発のノウハウを伝授しているのが本書である。

第1章「イノベーションのカギは多様性と模倣」
イノベーションをするにしても全く何もない状態からスタートするわけではない。イノベーションをするにも根源があり、その根源から脈略・プロセスを経て、様々な進化を遂げていく、それはまるで木の幹から枝のように広がるように多様性を手に入れることができる。

第2章「小さく、少なく始める」
イノベーションをするにしても様々なアイデアを出していき、そのアイデアを元に変化を求めていくことが必要になる。もちろんいっぺんに行うのではなく、小さく、少ないところから少しずつ変化を起こしていくことが肝心であるという。

第3章「イノベーションのコツを知る」
イノベーションを行うためにもコツがある。そのコツを知っている・知らない・実行するとで大きく結果が異なる。うまくいかないこと、さらには思い込みなど様々な要素の「コツ」があるのだが、一つ一つやっていくことによって大きなイノベーションの核となる。

第4章「コアの強みを活かし、価値を提供する」
イノベーションをするにしても根っこを取り去ってしまっては何者にもならない。もっと言うとその根っこがあることによってイノベーションをするための原点にもなり、なおかつきっかけにもつながることができる。そのことによってユーザーに、パートナーにと価値を提供でき、成果にもつながる。

第5章「不安要素を取り去る」
イノベーションには大きな不安が伴う。現状に満足しているのであれば、その温床がなくなってしまうためである。そのなくなる不安もあるのだが、イノベーションが果たして成功するのかどうかの「恐れ」も存在する。その恐れをいかにして取り除いていくのかも肝心な要素となる。

第6章「大きなリスクを取って大胆に挑戦する」
成長をする、イノベーションをするには「リスク」はどうしても伴ってしまう。そのリスクを分散したり、回避したりすることはよくあるのだが、そのリスクはあえて取りながら成長することが大切である。失敗にしても、損失にしてもそれはつきものなのだから。

イノベーションをするには大きな恐怖と戦っていく必要がある。しかしながら恐怖に対して戦うことによって自分自身の成長にもつながる。その成長が組織として会社として、そして業界、社会全体のイノベーションにつながる。それはほんの小さなことからでも続けることによって大きな潮流へとつながることを本書が示してくれる。