共謀 トランプとロシアをつなぐ黒い人脈とカネ

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。
本書を見て少し衝撃を受けた。元々アメリカとロシアとで対立しており、ことあるごとに対立の火種になるようなこともあるのだが、本書はむしろ「共謀しているのではないか」と言うことを暴露した一冊である。もっともオバマ政権の時は民主党政権でトランプ政権の時は共和党政権のため変化はあるとは察しがつくのだが、それにしても大きな変化とも言える。本書は日本とロシア、その関係の中でも特に「裏」を暴露している。

第1章「歴史の終わり、ではない」
本書はソ連の末期から崩壊、そしてロシアとして生まれ変わったときの経緯と聖戦の歴史の終焉、そしてトランプとロシア政権のつながりが誕生した瞬間などを追っている。

第2章「やつはちょっとバカなんだと思う」
本章ではある工作員がロシアとアメリカと渡り歩いた日々を取り上げている。工作員にしてもアメリカではCIA、ロシアではKGBといった機関があり、いわゆる「スパイ」と呼ばれるような人々を指すのかも知れない。

第3章「公開と非難」
文書ややりとりの中には「機密」にする事がある一方で「公開」とするようなものもある。その公開文書や発言をする中で非難にさらされることがあった。それはトランプにしてもプーチンにしても同様である。

第4章「ハッキング」
サイバー戦争と呼ばれるようなことが多くある。もっとも第三次世界大戦が起こっており、それがサイバー上にて起こっている論者もいるほどだ。そのサイバー攻撃の中には「ハッキング」「クラッキング」といった情報操作をするようなことも相応にしてある。本書はそうっいったハッキングをロシアを中心にして取り上げている。

第5章「ミーシャ将軍」
ロシアのとある将軍がアメリカ、そしてトランプとの関わりを追っているのだが、モスクワからロンドンに至るまでの道のりも表している。

第6章「うさんくさい連中との付き合い」
政治の世界では様々な人との関わりがある。その中には特に「うさんくさい」と呼ばれるような人々もいるその「うさんくさい連中」とはアメリカ・ロシアのなかで誰を表しているのか、それを暴露している。

第7章「火曜の夜の虐殺」
とてつもなく物騒なタイトルであるのだが、物理的な「虐殺」のことを表しているのではなく、メディアとして「社会的に虐殺する」ことを意味している。本章では2017年春から夏頃に取り沙汰されたスキャンダルを取り上げている。

第8章「共謀」
本書の核となる部分である。なぜトランプ政権とロシアは「共謀」をしたのか、そしてその共謀はどのような歴史を辿っていったのか、旧ソ連時代、そして冷戦と呼ばれていた時代から遡って検証している。

第9章「隷従」
どっちがどっちを隷従しているのかは定かではないのだが、アメリカ、それもトランプ政権とロシアとの関係はある意味雪解けのような様相を見せていた。それは隷従を意味しているのか、共謀を意味しているのかは、有名なメディアを読み解いても良く分からない。メディアだけでは良く分からない本質を明らかにしている。

第10章「ロシアよりカネをこめて」
政治には必ずと言ってもいいほど「カネ」が生じる。そのカネを巡った駆け引きも存在しており、アメリカとロシアとで「カネ」の闘いも存在した。

第11章「あるドイツ銀行の奇妙なケース」
ドイツ銀行を巡っての駆け引きを取り上げているのだが、トランプ政権とロシアとの間になぜ「ドイツ銀行」があるのか、その理由も本章のタイトルと同じように「奇妙」であるという。

アメリカ・ロシアは対立関係にあり、冷戦の中でも対立は続いていたイメージを持っていたのだが、その対立の中で「共謀」や「隷従」といった複雑な面があった。しかしそれはメディアではあまり読み取ることができない。本書のように裏側を探った本がなければ見えなかったことなのかも知れない。

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