波に乗る

入社してわずか1ヶ月で会社を辞めた後に届いた訃報。それは父親の死であった。しかしその死をきっかけに父はどのような人生を送っていったのか、何も知らなかった主人公は父が生活をしていたある丘の上の海の街に行くこととなった。

その海の街は当然の如く海の波が毎日のようにあり、なおかつ音も聞こえる。波の音と共に父がどのような人生を送っていったのか、それを探す旅が始まった。

その度を続け、街の人、それも生前父親と関わりの合った人との出会いにより、父親の姿がだんだんハッキリと分かるようになり、父親への思いがふつふつと馳せていった。

父子の関係や普段はあたりまえにあるとはいえど、形は家族それぞれである。父親との接し方にしても、なかなか距離が近づけられなかったり、かなり近かったりするようなことも家族によってはあるのだが、家族とは何か、父親とは何かを考え、そして家族の大切さを改めて思い知らされた一冊であった。

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