分断した世界 逆転するグローバリズムの行方

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。
「分断」というと今話題となっている南北朝鮮を表しているのかもしれない。2000年以来となる、南北首脳会談が行われ、1950年の勃発から70年近くの時を経て、朝鮮戦争が終結を向かえるのかという声もあり、なおかつ分断した南北朝鮮が統一するという期待感の声もある。

しかし本書における「分断」はもっと大きいもので、「冷戦」の時代が再度到来するといったものである。なぜその「分断」が起こるのか、そしてそのことによって、世界はどのような変化を及ぼすのか、そのことを取り上げている。

第1章「統合と再「分断」の歴史」
本章における再「分断」とは何かというと、いわゆる「冷戦」のことであり、主に日ロの両国による激しい対立、それもドイツにおける「ベルリンの壁」による分断があったという。もっともその分断が解かれたのが1989年の「ベルリンの壁」の崩壊にあった。その崩壊から統合が行われたのだが、その再「分断」のきっかけとなったのが今から10年前の「リーマン・ショック」がある。

第2章「アメリカの「分断」は民主主義の終焉なのか?」
そしてアメリカ内でも「分断」があるのだという。その分断を行っているのが、現在の大統領であるドナルド・トランプである。そのトランプは民主主義としてのあり方を崩壊、あるいは再考するためのきっかけになり、なおかつ、強いアメリカを目指すのだという。

第3章「城壁発祥の地、EUの「分断」」
「城壁」と呼ばれるようなものは、国境を分断する要素としてあるのだが、そもそもそれが最近になって難民の移民や経済協力の関係から「城壁」なるものが出来始めてきているという。もっともEU自体も、イギリスの脱退による、「分断」があるのだという。

世界は変化する。その変化の中には「分断」や「統合」の連続にあるのだが、それらの要素は歴史的なターニング・ポイントにあたることが多い。今ある国際情勢を見てみると、そのターニング・ポイントがそこにあるといえるのかもしれない。

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