貨幣という謎 金と日銀券とビットコイン

今となっては「仮想通貨」は投資の主流の一つとしてあげられており、投資本の中にも「仮想通貨」を取り上げられるものも出てきた。もっとも投資材料の一つとしてあげられるのだが、ビットコインなど仮想「通貨」として買い物をしたり、料金を支払ったりする事ができるツールにまでなっているものもある。そのことを考えると貨幣とはいったい何なのかと言うことを考えてしまう。仮想通貨が隆盛し始めた中で貨幣とは何かについて取り上げているのが本書である。

第一章「お金は「もの」なのか「こと」なのか―貨幣と市場を再考する」
そもそもお金の定義を考える事は「経済」や「市場」そのものを考える事と同義なのかも知れない。経済学としても経済の流通そのものを学問的に考察を行っているので「貨幣」は看過できないものであるのだが、それ以前に「貨幣」がなかった、あるいは少なかった時代にも「経済学」があるのだが、貨幣が生まれ、流通していることで経済学としての根幹があるのかもしれない。

第二章「「観念の自己実現」としての貨幣―日銀券とビットコインは何が違うのか」
今度は経済と言うよりも、流通の要素として、または貨幣としての役割として、千円札や一万円札のような「日銀券」と、4年前から流通し始めた「ビットコイン」とはどのような違いがあるのか、自己実現のツールの違いがあるのだという。

第三章「貨幣につきまとう病―バブルとお金の関係」
「貨幣」は経済に大きな影響を受ける。その貨幣がコントロールしていくのか、そして歴史的な中で貨幣が良し悪し双方でどのような出来事を及ぼしてきたのか、その要因の一つとして「バブル」が挙げられる。

第四章「なぜ資本主義は不安定になるのか―ハイパーインフレと投機を考える」
資本主義は好景気になったり、不況になったり、さらには突発的に恐慌になったりすることがある。またインフレ・デフレといったような状況に陥り、中には何百倍~何千倍ものにもなるハイパーインフレなるものが起こることもある。

仮想通貨は今でこそ「投資」の対象になっているのだが、そもそもは「通貨」であるため、買い物などにもこれから使われ、広がりを見せるとの予測もある。その仮想通貨によって「経済」や「資本主義」の在り方はどう変わってくるのか、どのような進化・退化を遂げてくるのか、それは定かでは無い。

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