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蔵前

マネジメント信仰が会社を滅ぼす

「マネジメント」 これは以前からあったのだが、「もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの「マネジメント」をを読んだら)」という本がミリオンセラーとなってから様々な「実践法」などが紹介されるなど話題沸騰となった。 しかし、著者は「マネジメント」の概念は否定していないが、安易に「マネジメント信仰」に陥っていることに警鐘を鳴らしている。それは「マネジメント」に限らず、安易に良例に頼ろうとす […]

デッドライン決断術-ムダな仕事はネグれ!

前作「デッドライン仕事術」に続いての一冊である。リーダーと呼ばれる人物に求められるものとしてもっとも大きいのが「決断力」である。しかし昨今では「日本はゆすりの名人」という発言で有名になってしまったケビン・メアの著書に「決断できない日本」があるが如く、素早くかつ正確な「決断」を下せない日本人が多い。むしろ「考えます」「検討します」と答えを先送りしてしまうのが常になってしまっている。映画「コクーン」に […]

骨の記憶

「骨」 私たちには様々な骨によって形成づけられている。これは人間に限らず骨を持つ動物、さらには店や会社では「屋台骨」という言葉があれば「骨格」という言葉があるなど「形」をつくられるためにおいても重要な役割を担っている。 それはさておき、本書は2部構成に分かれており、タイトルにある「骨」は第2部に書かれている。それぞれフィクションとノンフィクションに分かれている。とりわけ後半は実在した人類学者をモデ […]

どう伝わったら、買いたくなるか

マーケティングとしての「手法」は様々ある。例えば事前にリサーチをしてターゲットを絞る方法があげられるのだが、本書では販売促進を中心としたマーケティングとしてどのように「伝える」ことで、集客や売り上げにつなげていくか、それを「絶対「スルー」されない」ためのメッセージ術を紹介している。 Chapter1「伝えて、動かすマーケティング」 昨年か一昨年前から「白く染まった街」となった。これは何なのかという […]

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「名言」という言葉は誰が作ったのだろうか。 「名言」は「格言」と同じ意味で、 「人間の生き方、真理、戒め、武術、相場、商売などの真髄について、簡潔な、言いやすく覚えやすい形にまとめた言葉や短い文章。」(wikipediaより) とある。私は名言を集めることが好きで、毎年使う手帳の上部には必ず心に残る名言を書き写している。それを続けてもう3年くらいになるのだが、毎回違う名言に出会うことを今でも楽しみ […]

森林異変~日本の林業に未来はあるか

森林破壊が進んでいる・・・といいたいところだが、本書は環境問題のことについて書かれているのではなく、「林業」という業界の衰退について書かれている。国産の木材が林業従事者の高齢化により、人・モノともに現象の一途をたどり、数少ない資源である、木材がとれないということを本書では警鐘を鳴らしている。 かつて日本人は森林とともに育っていた「共生」の概念があった。木々を育て、伐採して木材として使い、そしてまた […]

1989年-現代史最大の転換点を検証する

「1989年」 その年は日本においても、世界においても「変革」の大きかった年と言える。 その年の始め、長年続いた「昭和」の時代の終焉を告げる昭和天皇の崩御から新しい年号「平成」に変わり、日本では初めてとなる消費税が導入された。 海外に目を向けてみると、変革・革命は大きなものでは「マルタ会談」が行われ約40年にも渡った「冷戦」が終わりを告げる。その象徴の一つであった「ベルリンの壁」が破壊され、やがて […]

タネも仕掛けもございません 昭和の奇術師たち

「タネも仕掛けもございません」 マジシャンがマジックを行う際に使われる名門句である。最近では驚かせるようなマジックやイリュージョンが乱舞しているようにも見える。「すごい」と言える反面、それをやり続けるとだんだん飽きられてくるのではないか、とさえ思ってしまう。マジックはマジックでもナポレオンズやマギー司郎のようなマジックだと驚きと「笑い」があるので、むしろそちらの方が長く続けられるという印象がある。 […]

無縁社会~“無縁死”三万二千人の衝撃

最近は「コミュニティ」という言葉が薄れているのだという。しかしそれはあくまで「近所付き合い」という意味合いでの「コミュニティ」であり、ソーシャルメディアを介して様々な人たちとの交流を行う「コミュニティ」が進化しているため、広義での「コミュニティ」は衰えるどころか進化している、とも言える。 しかしその一方で前者の影響からか「孤独死」や「おひとりさま」といった人たちが多くなり、社会問題と化している。 […]

「こころ」は遺伝子でどこまで決まるのか―パーソナルゲノム時代の脳科学

ありとあらゆる考えや感情などを司る「こころ」はいったいどこからきたのか、未だに完全な解明はでていない。 本書もあくまで一説ではあるが、「遺伝子」という観点から「こころ」はどう決められるかというメカニズムを追っている。 第1章「こころはどこにある?」 本章ではまず脳や遺伝子(ゲノム)のメカニズムの概要を見ながら「こころ」とは何かについて迫っている。ふと疑問に思うのが「こころ」は遺伝子で決められるのか […]