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評論

奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語

昨今はどれくらいになっているのかはわかりませんが、1日200冊もの新刊が出ている世の中です。しかし日の目を見て、なおかつ重版するなどの人気を博すような本はほんの一握りしかないような状況。また実際にためになる本となると、なかなか出会うこともありません。 とはいえ沢山の本が出ている現在ですが、大昔は本を出すこと自体が難しいほどでした。もっと言うと活版印刷が表舞台に立つ前まで木版などで本が出ていたほどで […]

作家で億は稼げません

「作家」と言う仕事は儲かるように見えて、実はピンからキリまでの幅がかなり広い。ベストセラーを連発して稼げる人もいれば、雀の涙ですら稼ぐことのできない作家までいる。そのベストセラーを連発、さらにはメディアミックスまで果たして億単位で稼げる人もごくわずかであるが存在する。そう考えると夢のような職業なのかというと、先ほど書いたように実際にはそうなっていくのは一握り、いや「ひとつまみ」と呼ばれるほどの数で […]

日本近代文学入門-12人の文豪と名作の真実

日本文学に限らず、今日の文学作品については進化を遂げているのだが、その進化のベクトルは本当の意味で「進化」なのか、はたまた「退化」なのか、それは捉えている人々によって大きく異なる。 その日本文学の中でも特に目覚ましい活躍をした人々がどのような作品を生み出し、そして日本文学における歴史にどのような影響を与えていったのか、本書は入門書として日本文学とその歴史と人物について取り上げている。 第1章「異端 […]

文学こそ最高の教養である

よく「教養」と言う言葉を目にする。「教養」とは辞書で見てみると、 「1.おしえそだてること。  2.社会人として必要な広い文化的な知識。また,それによって養われた品位。  3.単なる知識ではなく,人間がその素質を精神的・全人的に開化・発展させるために,学び養われる学問や芸術など」(「大辞林 第四版」より) とある。解釈によっては1.にもなり、2.にもなり、3.にもなるため、一概に「これだ」と言うこ […]

銀河帝国は必要か?

もはやAIの技術が進化しており、ロボットが接客をすると言った時代にも入っていたとも言われている。もっともロボットにより人間の働ける所が少なくなってくると言った論者もおり、果たしてそうなるのかはこれからの技術革新になってからという他ない。 本書で紹介するのはロボットが一連の倫理的な行動から反する、あるいはありもしないようなことが起こりうると言ったことをSF小説にして指摘した、SF小説の大家であるアイ […]

入門 万葉集

昨年の5月1日に、30年以上続いた「平成」の時代が終わり、元号が「令和」に改められた。もう間もなく1年の時を迎える。 そもそも「令和」は、この万葉集から取られており、原文では、 「于時初春『令』月 氣淑風『和』 梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香」(巻五、梅花謌卅二首并序) から来ている。令和の部分を取っていくと、 「時は初春の『令(よ)』い月で、空気は美しく、風が『和』やかで~」 と訳せる。決して命令の […]

100歳までに読みたい100の絵本

私自身読書会に積極的に参加していた時期があった。今から9~10年ほど前の時であり、その時は数多くのイベントに参加していたころと同時期であり、当ブログでも感想を書いている。その詳細についてはカテゴリ「セミナー&パーティー出席記録」にすべて収録されている。 この時期に知ったのが「絵本読書会」である。この会では男女関わらず、大人たちがそれぞれの絵本を持ってきては議論をするといった会だった。と同時 […]

漱石のこころ――その哲学と文学

日本を代表する文豪は数多くおり、夏目漱石もその一人である。夏目漱石が残した作品は数多くあり、国語の教科書に載るようなものも少なくない。名作と呼ばれる小説を残している漱石はどのような哲学があり、思想を作品として残してきたのか、夏目漱石が残した諸々の作品を見ながら考察を行っている。 第一章「『坊っちゃん』の諷刺」 文学作品の中には社会諷刺になるようなことも少なくなかった。「坊っちゃん」の中にもそういっ […]

サイエンス・ブック・トラベル―世界を見晴らす100冊

科学にまつわる本はゴマンとある。もっとも科学に関する面白さを知る本もあれば、難しさを知る本、さらには恐ろしさや謎の深さを知るような本など様々である。科学は日々刻々と進化をしていくのだが、その進化の道程にはどのような本が生まれ、伝えられていったのか、「ブック・トラベル」と題して、紹介しているのが本書である。 CHAPTERⅠ「宇宙を知り、世界を知る」 宇宙は時代の流れで様々な解明が成されてきたのだが […]

はじめての研究レポート作成術

大学では研究を行うために、あるいは講義を受ける、テストのためにレポートを作成することがほぼ当たり前のようにあるのだが、社会人になってくるとそういった機会は一部を除いてほぼなくなる。その「一部」というのは研究職をはじめ、検証をするためにレポートを書く職種もあるためである。 しかし研究をする中でレポートを作成するような方々もいるのだが、いざ書こうと思ってもどのようにして材料を集め、そしてレポートを作成 […]