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文芸・評論

すごい古書店 変な図書館

私自身、毎日のように本屋に行くことがある一方で、週に1~2回ほど図書館に行くことがある。もっとも本が好きであり、売れている本を見たいというのはもちろんのこと、今までにないような本を読みたいというような欲望を持っていることもまた事実としてある。 そのためか、ここ最近では個性的な本屋に訪れることもまたある。その理由としてはよくある本屋とは違いヒット作が陳列されていることもほとんどなく、その一方で、自分 […]

ショートショート・BAR

私自身書評で小説を取り上げることがあるのだが、実際に10年以上経っても小説を評することは苦手である。書評家の多くは小説を主軸としている人がほとんどであり、小説以外を得意としている人はごく限られているのかもしれない。 それはさておき、小説は苦手である一方で小説を読むのはそれ程苦ではない。もっと言うと本書のようなショートショートはむしろ好きの部類に入るのかもしれない。 その要因とは何かというと短編集だ […]

不惑のスクラム

本書は2016年に出版されたのだが、ラグビー熱が高い今年、ホットな一冊になると言える。その理由は言うまでもなくラグビーワールドカップが日本で行われるためである。開催地になる場所ではもうお祭りムードになっており、ラグビーワールドカップに向けた動きも活発化していることは事実としてある(現に私の住む神奈川でも横浜を中心に盛り上げるような動きも見られたほど)。 ラグビーを観る人、現在プロとしてやっている人 […]

ワクチンX

性格はその人の体験・状況などの変化によって変わってくる。それは自分自身が触れてくることによって変わってくるのだが、人との関わりもまた変化の一つとしてあげられる。 本書はその性格的な変化を「ワクチン」と呼ばれる「薬」でもって解決していくといった物語であるのだが、ある種空想のように見えつつ製薬業界にまつわる内情と、薬をつくったことによる人間模様が描かれていた。 ワクチンは特効薬のように見えながらも、薬 […]

旅先のオバケ

日本をはじめとした世界の中で様々な「旅」を行くことによって様々な発見がある。その旅の中にはホラーと呼ばれる体験をする事があるという。もっとも著者自身も世界各地を旅しており、本書ではその世界を旅した中で体験した「恐怖」を綴っている。 もっとも海外旅行をするにしても観光名所ばかりが全てではなく、ちょっとした小さな体験そのものもまた観光の土産にもなる。 著者は本当の意味で世界中を旅している。しかもよくあ […]

うき世櫛

「髪は女の命」はよく言ったものである。しかしそれは今も昔も同じ事であり、江戸時代にもそういった時代があり、その女性の髪を美しくする「髪結い」といった職業もあったほど。 本書は江戸時代に「髪結い」として生きた齢15の少女が髪結いとして修行をツムと言った成長譚である。健気ながらも、髪結いとしての成長、そして女性と髪の毛、江戸時代における女性の愉しみ、そして「幸せ」、それが一つに詰まった一冊である。 江 […]

プルーフ・オブ・ヘヴン―― 脳神経外科医が見た死後の世界

本書のタイトルは直訳すると「天国の証明」である。そもそも天国は実在するのかどうかと言うのは今もなお議論の的となっており、哲学・宗教・科学など学問の垣根を越えての議論が続いており、今もなお結論が出ていない状況にある。もっとも結論の出ない議論なのかもしれない。 本書はノンフィクションの一冊であるのだが、脳神経外科医の立場から死後の世界、天国や地獄といった世界は本当にあるのか、また死後の世界はどのような […]

三世代探偵団 次の扉に棲む死神

祖母・母・娘と三世代がそろって探偵として事件の解決に導くという奇想天外なミステリーである。女性が三人とくると「女三人寄れば姦(かしま)しい」という諺を思い出す。本書でも例に漏れず、それぞれのキャラクターが立っており、何と言ってもおしゃべりであるだけに姦しさが溢れている。 本書はその三世代の親子たちと縁のある舞台で起こった謎の事件である。その謎の事件の真相を追うべく親子たちが謎を解いていくのだが、何 […]

子の無い人生

男性にしても、女性にしても「未婚」はだんだんと増えてきている。さらには本書のタイトルにある「子のない人生」となった女性も同じように増えている。かつては未婚が続いている女性を「負け犬」と称されることもあったのだが、今となっては当たり前のように存在しており、蔑むようなこともなくなってきたのも感じられる。 しかしながら最近では生涯未婚となってしまい、寂しい人生を送って死んでいくという人も少なくない。その […]

異世界駅舎の喫茶店

ここのところ巷の書店で「異世界」といったものが溢れている。ライトノベルにしても、コミックにしても、である。もっともアニメにしても最近ではちらほら見かけるほど、ある種の「ブーム」になっているのかもしれない。 本書もそれに乗じた一冊のイメージもあるのだが、これもまた「食堂」から「居酒屋」にいたるまで飲食店が出てきているが、今度は「喫茶店」である。喫茶店というと、「憩いの場」というイメージもあり、私自身 […]