文芸・評論

書評

そのひと皿にめぐりあうとき

「食」の状況は今と昔とで劇的に変化している。大東亜戦争後は敗戦の傷跡からの復興もあれば、戦争中から食糧難が続いており、食べたくても食べることができなかった時代。それ故か、その時代に生き抜いた方々からは「食べものを粗末にするな」という声をよく...
書評

四十歳、未婚出産

元々出産となると、20代や30代、中には10代で出産をする人もいる。しかしここ最近では40代にて出産をする「高齢出産」を行う人もいる。 本章もその40歳で出産を行うのだが、しかもシングルマザーとしての出産であるためか周囲の目は冷ややかだった...
ミステリー

つながりません スクリプター事件File

映画の撮影を行った方、あるいは映画についてマニアックな知識を持たれる方は知っているのだが、そもそも映画は様々なシーンを撮影を行い、その撮影したシーン・様子などをつないでいき、1本の映画を作っていく。その「つなぎ」の管理を行うのが「スクリプタ...
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書評

その意図は見えなくて

物事には「視点」はもちろんのこと、当事者における「意図」が存在する。事により意図が無かったり、視点が少なかったり、逆に多かったりする。 本書は表題作を含めた5つの短編集であるが、その中に収録されている表題作は第42回小説推理新人賞受賞作であ...
書評

あなたにオススメの

本書のタイトルはけっこうどこにでもあるような感じがしてならない。かつてはAmazonにて本を選ぶと、購入や閲覧履歴から「あなたへのおすすめ」として列挙されてくるのだが、ここ最近では買い物を行うためのサイト、さらには動画に至るまで「おすすめ」...
ミステリー

群青の魚

本書は2人の若き警察官が、特養老人ホームで入所者が殺害された事件を追っている。なぜ本書のタイトルは、冒頭にて言及しているが、 生ける魚は水流に逆らって游(およ)ぎ、死せる魚は水流とともに流る「内村鑑三全集15」p.81より から来ているよう...
ミステリー

ノワール・レヴナント

本書の表紙にはトランプを行っている女子高生の姿がある。トランプのゲームによっては心理的な駆け引きが求められることもある。そのトランプにおける「数字」と、駆け引きが本書にて展開されている。 本書はとある男子高校生を主人公にしている。その高校生...
エッセイ

世にも美しき数学者たちの日常

数学者の「日常」というよりも「生態(?)」を追った一冊である。大学教授はもちろんのこと、数学講師、数学に精通している人物など本当の意味で色々な数学者と会いインタビューを行っている。 数学の魅力、さらに数学研究の魅力など余すところなく綴られて...
書評

夜空に泳ぐチョコレートグラミー

本書は短編集であるが、人間としての生と死、さらには青春にいたるまでのジャンルが網羅されている。子どもの無邪気なエピソードかと思いきや重い話になってしまうこともあれば、いきなり「恋人の死」に直面するようなエピソードに至るまで、本当の意味で「網...
書評

余命3000文字

本書は表題作を含めて、数多くの作品を収録しているショートショート集である。特に冒頭の「余命3000文字」は文字数もカウントされており、なおかつ3000文字の中で物語を見事に描かれている所に驚きがあった。また他にも「彼氏がサバ缶になった」など...
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